知らなきゃ損する!?群発頭痛のすべて

頭痛、群発頭痛

 

群発頭痛」という頭痛をご存知でしょうか?

あまり聞きなれない名前の頭痛ですが、別名「自殺頭痛」とも呼ばれていて、自殺したくなるくらいの痛みに襲われる最高に痛い頭痛の一つです。

今回は「群発頭痛」について”知らなきゃ損する!?”お話をしていこうと思います。

 

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群発頭痛ってどんな頭痛なの?

「群発頭痛」とは、片側の目の奥がズキンズキンとえぐられるような激しい痛みを起こす頭痛です。

この群発頭痛は20〜30代の男性に多いのが特徴で、女性患者さんの約5倍になります。

群発頭痛に悩まされている患者さんは、全国で約40万人と推定されています。

あまりにも痛みが激しいため、のたうちまわって自殺したくなるほどツライため「自殺頭痛」とも呼ばれているのです。

 

群発頭痛の特徴的な症状

まずは群発頭痛の痛みの特徴を4つ挙げてみます。

 

年に1度ほど、数週間の間で痛みが「群発」する

・必ず片側に痛みが起こる

・痛みは1〜2時間くらい続く

睡眠中に起こりやすい

 

あまりの痛みが激しいため、夜中に目を覚ます人も多いです。

また群発頭痛は頭部の自律神経症状を伴うため、「痛み」以外の特徴的な症状があります。

 

目の充血

が出る

鼻水鼻づまり

 

少し専門的にはなりますが、群発頭痛がひどくなると、縮瞳(瞳孔が小さくなる)や眼瞼下垂(まぶたが腫れてきてふさがってくる)などを起こす人もいます。

目の奥の激しい痛みだけでなく目や鼻に関する症状」が特徴的になります。

 

群発頭痛の4つの原因

群発頭痛が起こるメカニズムですが、頭の血管の拡張が原因の一つと考えられています。

また次に挙げるものが群発頭痛の発生機序に関与しています。

 

男性ホルモン

体内時計の異常

遺伝子の異常

 

群発頭痛は目の奥の血管拡張して炎症を起こすことによって、目の奥が激しくズキズキ痛み始めるのですが、群発頭痛を起こす原因となるものを4つ紹介します。

 

1. アルコール

群発頭痛の一番の原因が「アルコール」です。

お酒を飲んでから、およそ1時間くらいして片側の目の奥がズキズキと激しく痛み出せば、それは群発頭痛で間違いありません。

 

群発頭痛がよく起こる時期を「群発期」と言いますが、この群発期にお酒を飲むと必ずと言っていいほど群発頭痛は起こります。

群発頭痛に悩まされている方は、群発期の飲酒には注意が必要です。

 

アルコール

 

2. タバコ

お酒ほどではありませんが「タバコ」が原因で群発頭痛を起こす人もいます。

タバコを吸うと頭の血管が収縮しますが、吸い終えた後にこの血管収縮が解除されてきます。

頭の血管は元の太さまで徐々に拡がってきますが、この元に戻る時に拡がった血管のまわりで炎症を起こすことで群発頭痛を誘発すると考えられています。

 

3. ストレス

ストレスがかかる仕事などをしていると、自律神経の一つである交感神経が活性化します。

交感神経は緊張を高めたり、活動性を上げたりする自律神経ですが、ストレスに打ち勝つために、人間の体は勝手に戦闘体制になってしまうのです。

この交感神経は活動性や緊張を高めると同時に、体の血管を収縮させる作用があります。

 

しかし仕事が終わってストレスから解放されると、緊張から解放された交感神経の活性も下がります。

そのため血管の収縮も解除されて(ゴムの切れた親父のパンツのように)今度は逆に拡張してしまうのです。

やっとストレスから解放されたのに、間髪入れず群発頭痛って本当にツライです。

(ちなみにDr.アキラッチョも群発頭痛持ちでした・・・)

 

4. 気圧の変化

天候の変化や登山などによって「気圧の変化」が起こると群発頭痛を起こす人もいます。

気圧が下がることによって目の奥の血管が拡張し、それに伴って群発頭痛が起こると考えられています。

 

僕の頭痛外来に、天気が悪くなる前の日によく頭痛を起こすという患者さんが時々来られます。

雨が降る前の日に頭痛を起こす原因は、ズバリ!忍びよる「低気圧」なのです。

 

群発頭痛の5つの対処法

目の奥をえぐられた経験のある人は絶対にいないと思いますが、そんな痛みがもし自分の身に降りかかったらどうすればいいのでしょうか?

群発頭痛の患者さんを今までに100人くらい診察したことがある僕が、群発頭痛に襲われた時の対処法を5つ紹介します。

 

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1. 禁酒・禁煙をする

まずは群発頭痛の一番の原因となるアルコール」「タバコ」を控える必要があります。

特に群発期にお酒を飲むと、ほぼ必発で群発頭痛に襲われます

頭痛を紛らわせるためにお酒を飲んだりタバコを吸ったりすることは、完全に逆効果なのでご注意ください!

 

2. 気圧の変化を避ける

痛みが群発する群発期には、気圧の変化で血管の拡張につながる「登山」や「飛行機の利用」は避けた方がよいでしょう。

 

3. 冷やす

群発頭痛でズキズキと痛くなっている方の目の周りを冷やしてみましょう

群発頭痛は頭の血管が拡張することで起こるため、冷やすことによって血管は収縮し、群発頭痛を和らげる効果があります。

ご自身でもすぐにできるので、ぜひ試してみてください。

 

4. 純酸素吸入法

群発頭痛が起こった時は、あまりの痛みのためにまず市販されている鎮痛剤を飲まれると思います。

しかし、群発頭痛には「イブ®︎」「ノーシン®︎」「バファリン®︎」とかは全く効きません!

2〜3時間くらい我慢すれば痛みは治まりますが、あまりの痛みで七転八倒するくらいであれば病院を受診してください。(賞金のかかったガマン大会ではないので・・・)

 

病院に行けば「純酸素療法」と呼ばれる治療をしてもらえます。

100%酸素をマスクでゆっくりと吸入することで、頭痛症状が緩和されるのです。

この純酸素療法は早めに治療開始するほど効果的なので、痛みがズキズキ起こり始めたら一目散に病院に行くことをオススメします。

 

5. 注射・薬による治療

最終的な治療は注射と薬による治療です。

もう一度言いますが、群発頭痛には市販されている鎮痛剤は効果がありません

 

耐え難い痛みのためどうにもならない時は、すぐに病院を受診してイミグラン®︎の皮下注射をしてもらいましょう!

ちなみにこのイミグランですが「自己注射キット」が認可されています。

自己注射とは、自分で自分に注射を打つということなのですが、全然難しくありません。

群発頭痛発作を起こした時に病院に行くことができなくても、自宅で注射治療ができるので便利です。

群発頭痛で悩まれている方は、ぜひお医者さんに聞いてみてください。

 

注射はちょっと・・・と言われる方も多いと思いますが、それでは病院で処方できる飲み薬の方はどうなのでしょうか?

飲み薬に関してですが、残念ながら群発頭痛に適応のある飲み薬はありません

しかしそれは建前上の話で、群発頭痛には片頭痛用の薬が効果があります!

保険適応っていう難しい話が絡んでくるのでこれ以上は掘り下げませんが、群発頭痛は頭の血管が拡張することで起こるので、片頭痛薬は効果があります。

次にあげる片頭痛用の薬を処方してもらいましょう。

 

イミグラン®︎

ゾーミッグ®︎

レルパックス®️

マクサルト®︎

アマージ®︎

 

※「片頭痛」の詳しい話はこちらの記事へ→

 

薬

 

群発頭痛のまとめ【医師からのアドバイス】

「群発頭痛」になったことのある方には理解できると思いますが、とにかく誰が何と言おうと本当に片方の目の奥が、死ぬほどズキズキ痛くなります・・・(涙)

市販の薬が全くと言っていいほど効かないので、痛みを我慢できない人は迷わず病院を受診しましょう

病院に行っても待ち時間が長すぎて、途中で治ってします患者さんもいらっしゃいますが(いつも待たせてスミマセン・・・)診てくれる先生に事情をお話して、もしもの時のための自己注射キットを処方してもらいましょう。

 

「それは群発頭痛だから、片頭痛の薬は出せないよ!」って言う先生も多分いると思いますが、よく勉強している先生なら大丈夫なはずです(笑)

頭痛専門外来」といった頭痛を専門的に診てくれる外来もあるので、インターネットで調べみてもよいでしょう。(僕も頭痛外来してますよ〜♪)

 

それではまた!

 

医師