現役医師が教える!小学生の「漢字テスト」勉強法
ある日、小学校3年生(当時)の息子が漢字テストを持って帰ってきました。
点数は、なんと28点でした。
もちろん100点満点のうちの28点という惨劇・・・。
どんな勉強してるの?って聞いてみたら「全然勉強していないよ」って笑顔で答えてくれました。
明日、再テストがあって、しかも80点以下だと居残り勉強させられる、ということみたいです。
さすがの息子も漢字の勉強を始めました。
50個の漢字を覚えていかなければならないのですが、夕方からスイミング(選手コース)もあるし、普通に学校の宿題もあるし・・・テスト勉強のための時間はほとんどありませんでした。
しかも、漢字は”大の苦手分野”です。
今回は、一発逆転をねらった小学生の「漢字テスト」勉強法について、現役医師のアキラッチョが実話を踏まえて紹介していきます。
ちなみに息子は、翌日の再テストで男子唯一の100点満点を叩き出して、担任の先生に絶賛されたようです ^ ^
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小学校で教えられている「間違った」漢字テスト勉強法
勉強をする息子を遠目に観察していました。
漢字ノートに向かい、最初は勢いよく漢字を書き始めました。
同じ漢字を何個も何個も・・・一行書き終えると一息ついて、ボーっと窓の外を眺めて、鉛筆をいじって遊んで・・・。
あまりにも前に進まないので「どんどんやっていかないと終わらないよ!」って指導を入れると、はっ!と気がついたように、やっと2つ目の漢字を書き始めて・・・。
あとはこれの繰り返しでした。
漢字テストに合格するためには、漢字を何回も書いて勉強してきなさい!と教えられたようです。
しかし、この何回も同じ漢字を書いて勉強する方法は、それができる子どもならいいと思います。
うちの息子のように
① そもそも漢字の勉強がキライ
② キライな勉強は、全く集中できなくなる
③ 勉強する時間があまりない
というような子どもさんは、少ない勉強時間で、キライな勉強に、集中して結果を出すことなんて、到底無理な話です。
しかも横で見ている親にとっても「勉強しろ」だの「手を止めるな」だの、子どもの集中力が切れるたびにガミガミ怒らなければならないので、たかが漢字テストで親子の溝が深まってしまう恐れがあります。
アキラッチョも幼少時代を過ごしてきたわけですが、はっきり言って我が家には塾なんか行くお金もなかったし、中卒の両親は「勉強しなさい!」なんて一言も言わなかったので、毎日のように野山で遊びまわっていました。
それでも国立大学の医学部に合格できたのです。
リアル下克上受験ですね ^ ^
なので、自分の息子も漢字テストの勉強なんかで大事な時間を浪費するのではなく、できるだけしっかりと時間をかけて外で遊んでほしい!という気持ちもあるので、時間をかけずに結果をきちんと出すことができる漢字テスト勉強をしてもらうことにしました。
現役医師が教える「正しい」漢字テスト勉強法
まず断っておきたい点は、息子にしてもらった勉強の仕方は、あくまでも漢字テスト対策の勉強の仕方です。
漢字には一文字ごとに意味があり、漢字というものは非常に味わい深いアート作品なのです。
それを一文字、一文字と書くことで、文字の美しさを楽しむような勉強の仕方ができれば、それはそれで非常に文化的で身になる勉強法です。
しかし、限られた時間で結果を出すには「テストのためだけの勉強」と割り切るしかありません。
漢字が全くオッパッピーな息子に、まず最初にしてもらったことは、分からないなりにも一通り50題の漢字を書かせました。
その中で完璧に書けている漢字は15個ほどしかありませんでした・・・。
そしてできなかった35個の漢字だけを、1回通りだけノートに書かせて、そのままスイミングの練習に連れていきました。
その日も4000mほど泳いできた息子は、文字通り「ボロ雑巾」のようになって帰ってきました。
顔色をみていると、明らかに低酸素脳症(脳に酸素が足りていない状態)でした。
晩御飯を食べると午後8時30分。
もう就寝時間までは30分しか残っていません。
この低酸素+睡魔に襲われた息子の脳に鞭打って、1回目にできなかった35個の漢字だけを、1回ずつノートに書かせました。
1回目にできた15個の漢字には、一切触れません。
完全無視します。
一通り書かせてみると、1回目にできなかった35個の漢字のうち、正解は20個ほどでした。
やはり15個の漢字は、何かしら間違っていたり、全然思い出せなかったようです。
そしてこのできなかった15個の漢字だけを、1回ずつノートに書かせると就寝時間を迎えたので寝ることにしました。
息子は翌日の再テストのことが不安で、もっと漢字を書いて勉強したがっていましたが、疲労困憊の体は正直で、布団に入ると30秒くらいで寝息を立てていました ^ ^
気づくと再テスト当日の朝を迎えていました。
眠い目をこすりながらリビングに降りてきた息子に、2回目にできなかった15個の漢字だけを一通りノートに書かせました。
なんと15個中、12個正解です。
眠ることで記憶が定着したようです。
この時点で、できなかった漢字は残り3個になりました。
ちなみに1回でもできた漢字には一切触れていません。
できなかった3個の漢字を1回通りノートに書かせ、いつも通り小学校に登校してもらいました。
「テストの直前に、その最後までできなかった3個の漢字だけを見ておくように!」
「そうすれば絶対に合格できる!」
と呪文をかけました。
家を出る直前まで、たったこれだけの漢字の書き取り練習で大丈夫なのか?と心配していた息子ですが、一日の授業を終えて帰ってくるなり「父ちゃん!男子で僕だけが100点やった!」と満面の笑みを浮かべながら、100点の答案をランドセルから勢いよく引っ張り出していました ^ ^
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テスト勉強についてのまとめ
きちんと身につくかどうかは別として(笑)、突貫工事でとりあえず結果を出すための勉強の仕方について解説してきました。
漢字テスト勉強に限らず、他のテスト勉強でも言えることですが、わからないことに固執して、無駄に時間と集中力を浪費するのは、はっきり言って人生の損失です。
息子の担任の先生が「漢字が思い出せない時は、最低でも1分間は考えなさい」と言ったようですが、はっきり言って時間の無駄です。
10秒考えて思い出せなければ、すぐに次の問題へ行った方がいいです。
残りの50秒間は、遊ぶ時間に当てた方がよっぽどマシです(笑)
何がわからないのかをはっきりさせて、そのわからなかった問題だけを繰り返し勉強するのです。
繰り返す過程の中で、自分がわかっていない問題を絞り込んで行く作業が、実践的なテスト勉強の仕方です。
以前読んだ本になりますが『東大首席弁護士が教える超速「7回読み」勉強法』は、「そうそう!正にその通り!勉強ってやっぱりこのやり方だよね!」って心の底から納得のできる内容でした。
何か資格を取ろうと考えている方や、受験勉強をしている子供さんには、間違った努力で人生を無駄にしないように一度読んでみる価値はあると思います。
(もちろん、この本を7回読む必要はありません ^ ^)
それではまた!