現役医師アキラッチョが、中学生の頃に読んでいた「なつかしい小説」3選!
8月も下旬に入り、子供達の夏休みも残り少なくなりました。
そして登校日までになんとか・・・宿題を終わらせることができました!(汗)
中でも大変だったのが「読書感想文」!
小学生の頃なんて一冊も本を読まなかった僕は、はっきり言ってこの「読書感想文」って宿題が大嫌いでした。
しかし、今では本を読むことが大好きです ^ ^
今回は、僕が”読書”を始めた時の話と、その当時(もちろん今でも)すごく大好きだった小説を3つ紹介しようと思います。
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アキラッチョが”読書”を始めた時の話
僕が読書を始めたのが、忘れもしない中学一年生の夏でした。
同じクラスの仲のよかった友達が、休み時間にある小説を熱心に読みふけっていて、その姿が妙に大人っぽく見えて、とにかくかっこよく見えてしまったのです。
今まで本なんて読んだことのなかった僕ですが「読書をする人ってかっこいいんだ!」という一心で、その友達の読んでいる本を読んでみようと思いました。
当時、僕のお小遣いは月に1000円。
その小説は確か一冊500円くらい。しかも全8巻・・・(泣)
残り500円か・・・ジャンプが2冊しか買えない・・・お菓子も買えなくなっちゃうな・・・
でも、でも・・・やっぱり本を読む僕って絶対にかっこいい!っていうヨコシマな考えが僕を本屋へ向かわせたのでした。
今考えれば図書館に行けばよかったのですが、とにかく自分で本を所有したい!という気持ちにあふれていた記憶があります。
その本を自分で買って、そして読み始めてみて、読書という行為の本当の真価を理解することができました。
読書を始めてからは、パッとしなかった僕の国語の成績もグーンとよくなり、中学3年の最後の方のテストで(一回だけですが)学年1番になりました ^ ^
僕の通っていた中学校は結構ヤンチャな友達も多かったのですが、読書を勧めてくれた友達は最終的に慶應大学に進学しました。
他にも読書好きの友達は、東京大学、京都大学、大阪市立大学(航空工学)などなど、偏差値の高い大学に進学しています。
偏差値だけがすべてじゃないですが、読書という行為がどのような結果につながるのかということを客観的に示してみました。
それでは僕が読書を始めた中学生の頃、大好きだった小説を厳選して3つ紹介していきます。
アキラッチョが、中学生の頃に読んでいた「なつかしい小説」3選!
『三国志』吉川英治
まずは吉川英治の「三国志」です。
この本こそ、僕が読書をするきっかけになった小説なのです。
中国四大奇書の一つで、「魏」「蜀」「呉」という三つの国の戦争の話なのですが、この物語に登場する人物たちの人間ドラマが、読んでいて本当に面白いのです。
物語は「蜀」の国を建国した劉備玄徳(りゅうびげんとく)を中心に展開されます。
元々はすごく立派な家系の人物なのですが、落ちぶれてしまい草鞋(わらじ)を編むような貧しい生活をしていました。
しかし、その劉備玄徳が黄河のほとりで、ふとあることに気がついたシーンが大好きです。
空を仰いで、白虹のような星雲をかけた宇宙と見くらべると、この世の山岳の台も、黄河の長さも、支那大陸の偉なる広さも、むしろ憐れむべき小さい存在でしかない。
ふむふむ・・・。
空のかなたを見ていると、中国のめちゃくちゃ高い山とか、悠々と流れる黄河、そして中国大陸なんてすごくちっぽけな存在なんだ。
貧乏生活をしていた劉備玄徳が、広大な宇宙の存在に気がついたのです。
そして宇宙に比べたら、自分のような人間なんて、どうでもいいくらい小さい存在なんだと・・・。
でも、でもでも、劉備玄徳はその先のさらに大切なことに気がつくことができたのです!
まして人間の小ささ ー 一個の自己のごときは ー と劉備は、我というものの無力を嘆いたが、
「否!否!人間あっての宇宙だ。人間がない宇宙はただの空虚ではないか。人間は宇宙より偉大だ」と、われを忘れて、天へ向かってどなった。
人間の偉大さは、宇宙なんかと比べものにならないんだ!
「ウォォォォおおおおーっ!!」
劉備玄徳の叫び声が、時間と東シナ海を越えて、ここまで届いてきました。
三国時代の武将がたくさん出てきますが、とにかく一人ひとりがかっこよくて、中学生の頃に自分はどの武将が好きだ!みたいに友達と論争していた記憶があります。
ちなみに僕は「蜀の趙雲(ちょううん)」が好きでした。
僕に三国志を勧めてくれた友人は「呉の太史慈(たいしじ)」の大ファンでした。
私は「嵐の相葉くん」が好き❤︎
えーっ「V6の岡田くん」の方がいいよ〜❤︎
まさに、こんな感じで楽しんでました(笑)
吉川英治の「三国志」は、本当にお勧めです!
『ぼくらの七日間戦争』宗田理
次は宗田理の「ぼくらの七日間戦争」です。
この作品は超有名で、映画にもなりましたよね ^ ^
中学生の男子生徒たちが大人たちに反抗し、七日間にわたって「解放区」と名付けられた廃工場へ立てこもる話で、ドキドキワクワクしながら読んだ記憶があります。
この作品を皮切りに「ぼくらシリーズ」は「中学生編」「高校生編」「青年編」「教師編」と、多数の作品が20年以上にわたって世に生み出されました。
その「ぼくらシリーズ」から、作品全般がわかる名言を一つ紹介します。
青春は挑戦だ。挑戦こそ青春なのだ。
何かをやろうとすれば障害が起こる。
その障害を一つずつ乗り越え、目標に近づこうとするのが人生なのだ。
目標が高ければ失敗するかもしれない。
失敗を恐れてはならない。失敗したらまたやり直せばいい。
何度でも何度でも挑戦するのだ。
ネバーギブアップ。
中学二年生の時に「ぼくらの七日間戦争」の劇を自分たちでしました。
その時の担任の先生は「青春先生」というあだ名がついていて、どんなに歳をとっても人間はいつまでも「青春な生き方」ができるんだ!って教えてくれました。
常に子供目線で接してくれて、夏休みはクラス全員で青春先生と一緒に離島でキャンプもしました。
僕もアラフォーになりましたが、その青春先生が教えてくれたことの素晴らしさが、最近になってしみじみとわかってきました。
・あの当時のドキドキワクワクした気持ちを思い出したい!
・見失いそうな本当の自分を思い出したい!
・いつまでも青春してやる!
こんな気持ちになりたいアラフォー世代の人たちは絶対に読み返した方がいいでしょう!
子供の精神的自立にも役立ちそうな作品です ^ ^
『銀河英雄伝説』田中芳樹
3つ目は「銀河英雄伝説」です。
物語の舞台は数千年後の未来で、二つの巨大国家の宇宙戦争の話になります。
この巨大国家の戦いは、二人の天才戦術家の戦いを中心に繰り広げられます。
ラインハルト v.s. ヤン・ウェンリー
あ〜、本当に懐かしいひびき!!
銀河英雄伝説ファンも、この二人のどちらか派閥に別れていました。
ちなみに僕は、黒髪の魔術師と呼ばれるヤン・ウェンリーの方が好きです。
そんな銀河英雄伝説から、戦争を痛烈に批判する名言を3つ紹介しましょう。
人間の社会には思想の潮流が二つあるんだ。
生命以上の価値が存在する、という説と、生命に優るものはない、という説とだ。
人は戦いを始めるとき前者を口実にし、戦いをやめるとき後者を理由にする。
まさにその通りです。
「生命よりも大切なものがあるから戦うんだ!」って戦争を始めたくせに
「生命が一番大切なんだよ!」って戦争をやめる・・・。
あたりまえだろ!!
生命が一番大事に決まってるやないか!!
戦争始める奴ら、バカじゃないのか!!
お前らは安全なところで悠々としてるクセに、死んでいくのは善良な市民ばかりじゃないか!!
自分の感情にまかせて好き勝手ケンカ(=戦争)するのなんて、野良犬と一緒だ!!
って、さっき家の前ですれ違ったネコが言ってました。
戦争やテロリズムは何よりも、いい人間を無益に死なせるからこそ否定されねばならない。
宇宙戦争を題材にした小説なのに、戦争そのものをきっちり否定してくれています。
もちろんテロなんて、肯定する要素なんて一つもありません。
戦争したり、テロを起こすような人間は、はっきり言って未熟で幼稚!
なにがそんなに不満なの?ストレスたまってる?
ジョギングしたり、プールで泳いでストレス発散したらどうですか?
って、近所の犬が言ってました。
しかし何だな、人間、いや人間の集団という奴は、話しあえば解決できるていどのことに、何億リットルもの血を流さなきゃならないのかな。
過去、戦争やテロで本当に何億リットルもの血液が流れたはずです。
とんでもないことですよね・・・。
こっちはたった一人の人間を助けるのに、めちゃくちゃ苦労してるっていうのに。
戦争したいヤツ!
テロを起こしたいヤツ!
うっとおしいから自分の家でやってくれ!
お前らに付き合うほど、善良な市民は暇じゃないんだよ!
って、動物園のカバが言ってました。
いかがでしょうか?
本を読むことが好きな人(特に男性)であれば、どれも馴染みのある小説だと思います。
「三国志」と「銀河英雄伝説」は長編なので、読書の習慣がない方にはとっつきにくいかもしれませんが、非常に面白いので個人的は超オススメの小説です。
ここまで書いて初めて気がついたのですが、すべて「戦争もの」でしたね(汗)
中学生時代は「三国志」を皮切りに、たくさんの本を読んだのですが、印象に残った小説を思い出してみるとこの3つになりました。
戦争やテロって本当に迷惑ですよね。
新聞やニュースでも「◯◯でテロが起こり、■人死んだ」とかホントよく聞きます。
何か不満があるんだったら、もっと他のことで発散できないのでしょうか?
なわとび10000回にチャレンジとか、瀬戸内海を泳いでわたるとか。
どうしても戦いたいんだったら、空手道場に入門してボコボコにされればいいのに・・・。
って、水族館のラッコが言ってました。
まだまだ暑い日が続きますが、図書館などの涼しい場所で、のんびり本を読んで過ごすのが、この夏一番の贅沢なのかもしれません ^ ^
それではまた!