人生の意味について考えたい人におすすめ!大崎善生著『聖の青春』

聖の青春

 

突然ですが”読書”って本当に大切だと思います。

たった一冊の本を読むことで、その本の作家さんが何年もかけて学んできたことを、あっという間に学ぶことができます。

ブログ開設の方法やコンピューターの仕組み、プログラミングの方法、さらにはロボットの作り方まで、本で学べないことはないと言っても過言ではありません。

医者になってから昼夜土日関係なく働きまくってきましたが、最近はおかげさまで本を読むくらいの時間の余裕ができて、あらためて読書の大切さに気がつきました。

最近読んだ小説の中でも今回は「人生の意味を考えたい人におすすめ!」と題しまして、大崎善生著『聖の青春』という作品を紹介します。

 

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『聖の青春』大崎善生

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この『聖の青春』は、実在した将棋の棋士・村上聖(むらかみさとし)の凄まじい将棋人生を描いた作品です。

僕自身、将棋とはほとんど無縁の生活を送っていて”将棋ド素人”と言っても決して過言ではありませんが、そんな僕でものめり込むことができるくらいの激熱ストーリーです。

むしろ将棋のことなんか知らない方が、物語そのものを楽しめるかもしれません ^ ^

 

主人公の村上聖は、幼い頃から「ネフローゼ」という腎臓の難病を患っていて、病院への入退院を繰り返さなければならないような辛い幼少時代を送っています。

そんな中で将棋に出会い、病院のベッドの上では小学生ながらも難解な将棋の本を読み、独学で将棋を学び強くなっていくのです。(読書って大切ですね ^ ^)

 

もっともっと強くなりたい。そう心の中で強く念じた。

もっともっと強くなって、名人になりたい。

そう思った瞬間、聖の胸はわけもなく熱くなった。名人という言葉が灼熱の鉄の棒となり、身体を貫き通したような感覚に聖は襲われた。

 

とにかく強くなりたい。

そして名人になりたい。

この気持ちを”灼熱の鉄の棒”と表現していますが、最強の棋士・羽生善治を破って名人になりたいというこの強い信念こそが、命に関わるような難病を抱えている村上聖を突き動かすことになります。

 

私生活の方ですが、髪の毛や爪は伸びっぱなしで風呂にも入らない。

部屋の中はゴミだらけで、大好きな推理小説やマンガが山積みになっている。

腎臓が悪いはずなのに大酒を飲み、体を休めなければならないのに深夜まで麻雀をする。

そして自分の命を削ってでも将棋を指す。

 

一見すれば無茶苦茶な人ですが、難病を抱える自分の人生の短さをなんとなく気づいていたからこそ、ここまで将棋に没頭できたのかもしれません。

身なりや生活環境、そして自分の健康ですら気にかける暇がないくらい「全力で生きよう」ともがき苦しんでいたのかもしれません。

 

聖の青春

 

そんな聖を幼少時代に病気にさせてしまったと、自分自身を責め続ける父親伸一がいます。

ネフローゼという難病のため入退院を繰り返す聖のために、幼少時代から献身的なサポートを続けます。

見方によっては「親バカ」とも言える場面も多々ありますが、この伸一の生き方は”子育て”に悩まれている方にとって参考になるかもしれません。

 

自由に生きさせたことが聖の将棋という才能を開花させた。

子供の教育はときにはその才能の芽を摘んでいることもあるのかもしれないと、いま伸一は考えている。

子供は大人が考えるよりはるかに大きな、しっかりとした視野を持っているのではないか。

 

我が家の教育方針も「子供にはなるべく自由に、好きなことをさせる」としていますが・・・実際には、ある程度(いや、かなりかな?)「教育的指導」が必要になります(笑)

でも子供だからといってナメてかかると、逆に切れ味の鋭い”正論”を突きつけられることもあります(汗)

子供たちは、我々大人が思っている以上にしっかりとした視野で物事を見ているという認識が必要なのですね。

 

話を作品に戻しましょう。

 

しつこいようですが、この『聖の青春 』という小説は将棋のことが全くわからなくても絶対に感動できるストーリーです。

ダラダラと不甲斐ない日々を送っていて、自分の人生ってこんなんでいいのかな?って思われている方は是非一読してみてください。

たった29年しか生きることができなかった天才棋士の人生が、我々の不本意な人生を思いっきり揺さぶってくれるはずです

 

もう少し”スパイス”が欲しい方は『【涙腺崩壊】小児脳幹腫瘍の”女の子”との話 』の方もご参照下さい ^ ^

 

それではまた!

 

聖の青春