姫路市「懐石・鷺風」で春の料理を楽しみながら、なぜ公立病院が赤字になるのかを考えてみた

赤字病院

 

先日、姫路市にある高級懐石のお店「鷺風(ろふう)」さんで、春の料理を楽しんできました。

一緒に食事をしていた、ある会社の社長さんに「なんで病院って赤字になるんですか?特に公立病院ってひどいですよね?」と質問を投げかけられ、ほろ酔い気分でゆる〜い考えしかできなくなった”ゆる脳”を使って、ちょっとだけ自分なりに原因を考えてみました。

今回は、お酒の席でアキラッチョの”ゆる脳”が考えた「公立病院が赤字になる理由」についてのお話です。(露風さんのお料理の一部を掲載しています ^ ^)

 

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高級懐石「鷺風」で春の料理を楽しみながら、なぜ公立病院が赤字になるのかを考えてみた

姫路、露風

前菜八寸

 

ほろ酔い気分でGoogle検索してみたのですが、公立病院って7割くらいが赤字なんだそうです。

それに対して、診療所(いわゆる町医者)で赤字になっているのは2割にも満たないとのこと。

この差はやはり”自分の病院である”という「責任感」の差だと思います。

 

別に公立病院で働いている人たちがサボっている訳ではなくて、正直めちゃくちゃ働いています。

でも、その中に病院を黒字にしなければ来月から給料がもらえなくなるという危機感を持って仕事をしている人は、おそらく一人もいないのではないでしょうか?

公立病院で働いている人たちは基本的に公務員なので、何年か働けば他の施設(例えば市役所や水道局など)に転勤することが多いです。

また、お医者さんをはじめとする医療職の人に関して言えば、もし働いている公立病院の経営が本当にヤバくなれば他の病院からも引く手数多(あまた)なので、転職しようと思えば簡単に転職することができます。

働いている人が無責任で悪いという訳ではなくて、公立病院の土壌が基本的にこんな感じなので、病院経営に関しては誰も危機感を持って本気になれないのだと思います。

 

公立病院を黒字化しようと思えば、イケイケの民間病院のようにどんどん医療行為を行なっていけばよいのでしょうが、公立病院まで”イケイケどんどん”になってしまうと、国の医療費はさらに増えてしまいます

国としてはなんとかして増大する医療費にブレーキをかけたいのに、ここには大きなジレンマが存在します。

でもそれ以前に、公立病院に勤務するお医者さん(=稼ぎ頭)のモチベーションを、これ以上あげることは難しいと思います。

その理由は、頑張っても頑張っても給料が増えないからです。

 

姫路、露風

お造り・お寿司

 

公立病院に勤務するお医者さんって、基本的には務めた年数で階段状に給料が上がっていきます。

なのでめちゃくちゃ忙しくて頑張っている診療科の若い先生が、なーんにもしていない暇な診療科の年配の先生よりも圧倒的に給料が低いなんて当たり前の世界なのです。

朝から深夜まで走り回って仕事をしている若い先生の給料は、外来診療が終わって医局でネットサーフィンを楽しんでいる年配の先生の給料を、絶対に越えることができないような仕組みになっているのです。

 

そもそも診療科の間にも、圧倒的な収益の差があります。

自分の給料分も稼いでいないような診療科もあれば、一方でその何倍もの収益を生み出している診療科もあるのに、医師となってからの年数が同じであれば基本給には全く差がつきません。

この構図をもっとわかりやすく例えるなら、スローライフドクターのアキラッチョと、SoftBankの創設者である孫正義さんの給料がほぼ同じ!と言えばわかりやすいかもしれません。

はたしてこれで孫さんの労働意欲を維持できるでしょうか?(孫さんならできると思いますが ^ ^)

 

ほろ酔い気分の”ゆる脳”でダラダラと愚痴を述べてきましたが、でもやっぱり一番悪いのは「お医者さんの給料が高すぎる」ということじゃないのかな〜って、ふと思いました。

お医者さんになるためにはすごい時間と労力が必要だとか、命を預かる責任の重い仕事だからとか、社会的に必要だから高給取りで当たり前だろう!って、やっぱり変じゃないですか?

どんな仕事だって一流になるためにはすごい時間と労力が必要だし、タクシーの運転手さんだって命を預かる責任の重い仕事だし、社会的に必要じゃない仕事ってそもそも存在しないと思います。

お医者さん以上に忙しい仕事をしている人ってゴマンといるのに、なんでお医者さんだけこんなに給料がいいのか、みんな普通に疑問に思わないのかなあ〜?って、僕の”ゆる脳”は感じます。

 

お医者さんの給料が高すぎるせいで、診察代も高くなるし、その他諸々の医療費も高騰するんじゃないのかな?

ちなみにお医者さんに初めて診察してもらうだけで2820円(初診料)、2回目以降で「○△さん変わりないですか?じゃあいつもの薬出しときますね」と10秒くらい診察されるだけでも720円(再診料)もの医療費が発生するのです。

ろくに診察もしないのに次から次へと720円ものお金が発生するって、これを異常な世界と感じるのは僕だけでしょうか?

 

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姫路、露風

焼き物

 

なぜ公立病院が赤字になるのか?という問題から大きくずれてしまいましたが、赤字の公立病院は赤字になるべくしてなっています。

政治的な力が働いているのかどうかわかりませんが、職員のみんなが反対しているにも関わらず、無意味な建物を増築したり、必要のない超高価な検査機器を購入したり、税金の無駄遣いと思われても仕方ないようなことを平気で行なっている公立病院があります。

コピー用紙だってAmazonとかでもっと安いものを手に入れることができるのに、なぜか高価なものを使って無駄遣いをしている公立病院もあります。

生産性のない無駄な公共事業に僕たちの大切な税金が使われるくらいなら、GoogleやApple、Amazonなどの優良企業に、同じ金額の寄付をする方がよっぽど住みやすい世の中を作ってくれそうですよね(笑)

優れた会社にはどんどん節税してもらい、その浮いたお金で生産性の高い事業を発展させて、これからもどんどん世の中をよくしてもらいたいものです。

 

姫路、露風

食事

 

いずれにしても「お医者さんの基本給は、ちょっと高すぎるんじゃないのか?」という疑問は、その夜どうしても拭いきることができませんでした。

お医者さんの基本給を4分の1以下くらいにグッと下げて、あとは本人の努力で上乗せする「出来高制度」にしたらいいんじゃないのかな?と。

そうすれば努力が報われる世界になるし、働いても働かなくても同じ給料という世界よりはよっぽどマシだと思います。

その結果、楽チンな診療科(=給料が低い診療科)を選択する先生も減ると思うし、人手不足で社会から本当に必要とされている診療科のお医者さんを、適正な給料で大量に生み出すことができるのではないでしょうか?

 

姫路、露風

デザート

 

お医者さんの給料って”これくらいのもの”なんだという諦めも必要になってきます。

それに伴ってお医者さんになる人も減るかもしれませんが、医療が今より十分受けることができなくなるのも、ある程度は国民全体で諦めなければならないと思います。

色々なことを諦めないからこそ、人間って苦しむ生き物なのかもしれません。

 

命をお金には変えることはできないよ!っていう人は多いと思いますが、医療の現場に10年以上勤務していれば「これって無駄じゃないかな?」というような医療がたくさんあることを目の当たりにしてきました。

「命の尊さ」に隠された「お金の無駄遣い」について、もっと真摯に目を向けなければならない時代が来たのかもしれませんね ^ ^

もし僕の医師としての給料が下がったとしても、ここ「懐石・鷺風」さんには季節ごとに通えるよう、精一杯自分の仕事をがんばろうと思います。

とりとめのないお話でしたが、お酒の席なのでどうぞお許しください。

 

それではまた!

 

赤字病院、医師