東大理Ⅲ(医学部)合格を目指し、受験勉強を20年間も続けた知人の話
「Step by Step(一歩また一歩)」
人生を走りぬくよりは
歩み抜け
アーサー・ホーランド『WALK ACROSS』より
僕が在籍していた某国立大学医学部には、実に様々な学生がいました。
小学生の頃から塾に通って中学受験をし、そのまま現役ストレートで医学部に合格という”王道”を進んできたような学生もいれば、何年か浪人してやっとの思いで合格してきた学生もいます。
医学部が他の学部と違っている点は「医師になる」という強い目的意識を持って受験する”専門学校的”な学部だと思います。
なので、他の学部と比べ、同級生には老若男女・多種多様な学生があふれかえっていました。
何年も社会人(塾講師から土木作業員まで)をしていたけど、急に医師になろうと思い立ち、医学部受験をやり直して合格した人。
他の大学や学部に通っていたけど、やっぱり自分のしたいことではないと途中で気がつき、医学部を再受験し直した人。(アキラッチョはここに分類されます)
何年たっても司法試験に合格できないので・・・とりあえず医学部を受験して合格してきた人。
東京大学で航空宇宙工学を学んでいたのに、ロケットに乗るために医師になろう(?)と決心し、センター試験勉強はたったの1日、二次試験の勉強も研究の片手間に1ヶ月くらい勉強しただけでスマートに合格した人・・・などなど、本当に多彩です。
国立大学の医学部になると、このような超人的な能力で合格してくる人が稀にいますが、ほとんどの人が医学部を目指し「Step by Step(一歩また一歩)」で勉強してきています。
学問に王道なしって、本当にその通りだと思います。
スポンサーリンク
***************
「Step by Step」という言葉から、ある一人の医学部受験生を思い出しました。
日本最難関の東京大学の医学部にあたる理科三類(通称「東大理Ⅲ」)を目指し、20年近くの浪人生活の末、やっとのことで合格することができた知人(というよりは大先輩)です。
同じ予備校に通いながら朝から晩まで365日勉強。それを約20年間も続けてきたという、まさに仙人のような方ですね。
物腰はとても静かで、言葉数も少なく、若い浪人生の悩み相談にも気さくに乗ってあげていました。
そして朝から晩まで机に向かって、ただ黙々と勉強をし続けています。
英語の辞書を覗いてみると、最初のページから最後のページまで、ページ全体がびっしりと蛍光ペンによってマーキングされています。
聖書を開くと、そこからまばゆいばかりの光(黄色の蛍光ペン)が飛び出してきて、世界中を照らし始める!!!といった感じです。
凡人のアキラッチョには、その英語辞書のどこが大切なのか全く理解できませんでしたが(笑)
東大医学部を目指して約20年もの月日を費やすことに関しては賛否両論と思いますが、でもその人はブレることなく自分の信念を「Step by Step」で貫き通したのです。
目標を達成するその瞬間まで。
現役高校生時代は成績も全然よくなかったようですが、それでも諦めなければ夢をかなえることができるんですね。
スマホをいじって時間を無駄に浪費したり、パチンコに行って無駄なお金を使ったり、人を騙してお金を稼いだりしているような人なんかよりも、よっぽどかっこいいです ^ ^
<アキラッチョおすすめ新書>
※20年間で国家予算の約6倍ものお金がパチンコ業界に・・・
たかが医学部受験ですが、受験生それぞれの「Step by Step」の先に”合格”という栄光が待っています。
まわりに振り回されたり、流されたりしないよう、自分の人生を一歩ずつ歩まなきゃね♪
それではまた!
スポンサーリンク