「シンプルに生きる」ということは「いらないものを捨てながら生きる」ということではない
「Be Simple(単純であれ)」
難しく考えるよりは
単純であれ
アーサー・ホーランド『WALK ACROSS』より
脳神経外科医療の最前線から退いたことがきっかけで、僕の考え方は大きく変わりました。
これからは、できるだけシンプルに生きていこうと。
ミニマリストを目指しているわけではありませんが、今の自分の置かれた状況で、必要最低限のものだけを残し、無駄なものにエネルギーを分散させないよう心がけています。
まずは所属していた3つの「学会」を退会しました。
それに伴って脳神経外科専門医という”資格”を失うことになりましたが、実際のところは肩書きが無くなっただけで、困ることは全くありませんでした。
単なる肩書きを維持するために年間○○万円も失うよりは、美味しいものを食べたり旅行をして楽しむ方が、今の僕にとっては価値があります。
次は「大学医局」とのご縁を切らせていただきました。
医局というものに属していると、就職先の病院を斡旋してくれたり、自分には手に負えない難しい病気の患者さんの治療をお願いしたりすることができるのですが、医局に属していなくても正直困ったことはありません。
就職する病院なんて、転職サイト(医師転職のエムスリーキャリア)に登録しておけば、いつでも自分にあった病院を効率よく見つけることができます。
逆に医局に属していると、ある日突然「○○病院へ転勤してください」といったような命令が下されることもあります。
家を建てたばかりだとか、子供の学校のこと、今勤めている病院のことなど、医局という組織は一切気にかけてくれません。
他人に自分の人生を好き勝手にコントロールされたくないので、医局に属さない医師人生が今の僕にとっては価値があります。
他にも「脳神経外科手術」を手放すことによって、緊急手術で病院に突然呼び出されるようなことがなくなりました。
田舎の病院で日中の外来診療のみの医師生活を送っており、そのおかげで家族と一緒に過ごせる貴重な”時間”が生まれました。
この”時間”は、今の僕にとって一番の価値があります。
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「Be Simple(単純であれ)」
シンプルに生きるということは、無理して身のまわりのモノを何もかも捨てて、ミニマムに生きるということではないと思います。
シンプルに生きるということは、自分を取り巻く色々なもの(人間関係も含めて)の中から、今の自分にとって価値のあるものを一つ一つ丁寧に選んでいく作業だと、僕は思います。
身についている余分な贅肉は、すぐに削ぎ落とすことはできませんから・・・(笑)
難しく考えるよりも単純に考える方が楽だし、思いのほか上手くいく場合があるということを、アーサー・ホーランド牧師も伝えたいのかもしれませんね ^ ^
みなさんも、今の自分にとって価値のあるものだけに集中して生きていきましょう!
それではまた!
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