欲しいものを「欲しい」と言えなかった・・・子供の頃の苦い記憶
「Be Like a Child(子供のように……)」
素直さは人が持って生まれた
天の扉を開く鍵である
アーサー・ホーランド『WALK ACROSS』より
子供の頃、ほとんどの友達が持っていたもので、すごく羨ましいなあ〜と思っていたものが一つだけありました。
それはタミヤの「ラジコンカー」です。
ドライバーなどの工具を使って自分で組み立てて、充電したバッテリーで走らせる代物ですが、我が家にとっては非常に高価なおもちゃだったので、僕はただ、みんなが公園で走らせるラジコンカーを見ているだけでした・・・。
ベアリングを装備したり、モーターを変えてみたりするなど、速く走らせるために色々改造できるところも、子供心にすごく興味がありました。
中には、次から次へと新しいラジコンカーを買ってもらったりしている友達もいました。
欲しくて欲しくてたまらなかったのですが、子供心に自分でもよくわからない心のブレーキが働いてしまい、両親に「ラジコンが欲しい」の一言が言えませんでした。
子供の頃のそんな苦い記憶が、今でも残っています。
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その当時から20年以上の月日が流れて大人になり、僕は医師という職につきました。
大人になると子供の頃に欲しかったものを衝動買いする人がいるって聞いたことがありますが、まさか自分がそうなるとは思いもしませんでした。(ということは・・・)
当時、一番欲しかったタミヤのラジコンカー「ホットショット」です(笑)
ホットショットと言えば赤色のボディなのですが、僕は個人的にホワイト系の車が好きなので、白色に塗装することにしました。
ドライバーでネジを回して組み立てている時に、こんな感じでみんなラジコンカー作っていたんだと、子供の頃の気持ちにタイムスリップしました。
自分の気持ちを癒してあげるためにも、ホットショットを買って本当によかったなあと思いました。
そして僕の衝動買いは、ホットショットだけで留まりません・・・。
知る人ぞ知る、タミヤ「アバンテ」です!(笑)
ただ、こちらは単なる衝動買いではなくて、自分の父親にプレゼントしたものです ^ ^
僕の父親ですが、子供の頃からとても苦労を重ねていて、家にお金がないため高校に進学することもできず、そのまま職人になりました。
そんな苦労を重ねてきた父親と一緒に「子供のように(Be Like a Childe)」ラジコンカーを作るのって、なんだか不思議な気持ちになります。
世代を越え、そして時代を越えて、僕たち親子は友達のようにラジコンカーを作ることに没頭しました。
理屈抜きで楽しかったです ^ ^
←これです!
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さて、自分の子供に対してはどうかというと、我が家ではそのような高価なおもちゃを買ってあげたことがありません。
まわりの友達がみ〜んな持っているニンテンドースイッチですら、我が家にはありません。
以前の記事にも書きましたが、お手伝いをして労働した分だけお小遣いをあげることにしているので、このような高価なおもちゃには手が届かない仕組みになっています ^ ^
でも自分のお小遣いを使う時には「これは今持っているお金じゃ買えない」とか「値段が高い(=代金に見合った価値が商品にない)」というような正しい金銭感覚が身についてきているようです。
その一方で、あちこち旅行に連れて行ったり、本を買ってあげることに対しては、惜しみなくお金を使うようにしています。
子供の頃にしかできない”かけがえのない経験”をたくさんしてもらうことで、将来の自分の人生に役立って欲しいなあと願っています。
そして子供たちが大人になったら、今度は親子三世代でタミヤのラジコンカーを作りたいものです ^ ^
子供のように(Be Like a Child)♪
それではまた!
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