お医者さんの転勤にまつわる話

医師転勤

 

今回は「お医者さんの転勤」にまつわる話です。

数年前に医局の支配から逃れ、週休3日の自由気ままな医師生活を送っているアキラッチョですが、実は最近、重病の母親の介護をすることになりました。

あの当時のまま医局や大病院の兵隊のような生活を続けていたら、おそらく家庭は崩壊していただろうなあ・・・と正直恐ろしくなり、今更ながら「お医者さんの転勤」について考えてみようと思ったのです。

とりあえず、僕の知っているお医者さんの「悲惨な転勤」の実情について、つらづらと書いてみることにします。

 

【お医者さんの悲惨な転勤の実情】

・ある日突然、医局の都合だけで転勤を命令される。

・命令を聞かなければ、それ以降は悪意の込められた異動を余儀なくされる。

・親の介護、子供の学校、奥さんの仕事など、家庭のことは一切無視される。

・公立病院と民間病院があるので、公務員になったり民間人になったり、事務手続きが煩雑で本当に大変

・引越しのための準備期間がほとんどない。(ひどい場合は数日のことも)

 

と、概ねこんな感じです。

大学医局の関連病院を維持するための欠員補充だけでなく、新たに新設された病院を傘下に治めるための駒として、今住んでいる都道府県から果てしなく遠方へと飛び立たなければならない場合も多々あります。

とある選挙前に、ある立候補者の方がこんな街頭演説を行なっていたことがありました。

 

「戦争の被害者は、”女性”であり、”老人”であり、そして”子供達”なのです!」

 

この熱い街頭演説を聞いた当時、転勤続きだった僕は精神的に疲弊していたのでしょうか・・・次のように聞こえたのを今でも鮮明に覚えています。

 

「転勤の被害者は、”奥さん”であり、”両親”であり、そして”子供達”なのです!」

 

ホント病んでましたよね・・・(笑)

まあでも僕なんて、早い時期に大学院生をやめて普通の民間病院へ脱出し、そのまま何もできない地方の医者になるかと思いきや、日本一の脳神経外科医の元で手術の修行をすることもできました。

そして今では週休3日生活を送る、日本で最もハッピーな部類の医師になれたと思います。

僕がのんびり毎日の医師生活を楽しんでいる一方で、悲惨な転勤などを余儀なくされている医師がいるかと思うと、本当に胸が痛みます・・・。

 

医局の関連病院の外来や当直のアルバイトを強要され、妻子(乳飲み子を含む4人の可愛い子供たち)を家に残したまま、ジプシーのような生活を送り続けていた後輩医師。

でも結局は、離婚してしまいました・・・。

 

1年おきに人員不足の大学関連病院を転々と異動させられ、引っ越し貧乏で家族もバラバラの先輩医師。

行く先々の病院でトラブルを起こし、問題を解決しないまま転勤し続けていたので、残された他のスタッフは尻拭いに追われ、その先輩医師の評判は下がる一方でした。

そして度重なる引越しのため、預金残高も下がる一方でした。

一家で遊牧民族のような生活をしていたため、親しい友人が一人もいなくなってしまった奥さんにも完全に愛想を尽かされてしまったとか・・・。

  

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このように実例を挙げれば本当にキリがありませんが、お医者さんの転勤も結構悲惨なんです。

日本では、お医者さんだけでなく会社員の人たちも、会社の都合だけで転勤させられるのが日常茶飯事となっています。

総務省の報告では、日本全体で年間約60万人もの人が転勤しているようですが、その中の約6割の人が役職のない平社員なのだそうです。

単なるローテーションや、穴埋めのためだけの転勤といった、自分のキャリア形成には全く関係のない転勤が多そうですよね・・・。

自分の身と家族は、自分で守らなければならない時代なんだなと、常々感じるいつもの平和な昼下がりでした ^ ^

  

医師、アキラッチョ

それではまた!

 

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