『その医療 自分の家族に できますか?』

 

  

患者さんに安全な医療を提供するために、どんな病院にも医療安全委員会という組織があります。

その医療安全委員会が毎年行なっている「医療安全川柳コンテスト」で、僕の応募した川柳『その医療 自分の家族に できますか?』が、なんと!最優秀賞を獲得したのです。

病院スタッフだけでなく、病院を受診された多くの患者さんからも評価をいただいた結果ということで、本当に嬉しい受賞となりました。

 

我々医療職の人間は、人の命を預かるという「責任の重い仕事」を毎日のようにこなしています。

ミスが許されない場面の連続であり、一つ一つの医療行為すべてに緊張感を持って、間違いのないよう正確に取り組まなければなりません。

ただ、そのような「責任の重い仕事」も毎日のように何年も繰り返していると、恐ろしいことに「慣れ」の感覚が生じてきます。

患者さんに「針を刺す」「点滴をつなぐ」「傷の処置をする」「手術をする」といった、一歩間違えば患者さんの命に関わるような医療行為に対し、緊張感を持って臨むことができなくなってしまいます・・・。

 

以前の記事でも紹介しましたが、僕自身、医師となって初めて患者さんに針を刺す時は、緊張して本当に手が震え、変な汗が大量に出てきたことを今でも覚えています。(しかも、失敗してしまいました・・・)

しかし、そんな”うぶ”だったこの僕ですら、脳神経外科医という仕事を10年以上も続けていると、人の頭を切り開いて、脳ミソの手術をするというとんでもなく恐ろしい医療行為をしても、汗ひとつかかなくなってしまいました。(まあでも、手術で失敗したことなんて一度もありませんが・・・)

そのような自分自身が行う医療行為に対しても、医師生活10年を越えてしまった今だからこそ、もう一度再認識しなければならないと思っています。

『その医療 自分の家族に できますか?』と。

自分の母親が重病を患い、患者家族として約一年ほど過ごしてきましたが、この貴重な経験のおかげで初めて患者さんや、そのご家族の本当の気持ちを理解することができたと思います。

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脳神経外科治療の最前線からセミリタイアし、それまでの生活からは考えられないような膨大な自由時間を手にした僕は、何かに取り憑かれたかのようにこのブログを運営してきましたが、そろそろ本職である”医師の仕事”に専念しようかなと思うようになりました。

今までのようにハイペースでのブログ更新をあえて自制し、ブログのために使ってきた時間を、これからは”母親の介護”や”医師としての仕事”にもっともっと当てて行こうと思います。

もう少しで2018年も終わりますが、30年続いた「平成」という時代が幕を下ろし、新しい時代がやってこようとしています。

これからも皆様のご健康とご多幸を、心よりお祈り申し上げます ^ ^

 

医師、アキラッチョ

それではまた来年!

 

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