岩波ジュニア新書の「あとがき」って読んだことある?

”岩波”といえば、「岩波文庫」や「岩波新書」をまず思い出しますが、世の中には「岩波ジュニア新書」という入門書的な新書が、かなり昔(なんと1979年)から存在していたということに最近気がつきました。
「2019年は本を読む!」と決心し、せっかくならいい本を読まなきゃと思い、近所の本屋さんをウロウロしていたところ、この「岩波ジュニア新書」たるものを発見したのです。
「岩波ジュニア新書」の特徴をあげてみますと・・・
✅ わかりやすい入門新書
✅ 中学生や高校生の学習のためのサブテキスト
✅ 大学生が専門分野を学ぶ第一歩としての入門書
✅ 社会人が基本的な教養や知識を身につけるための教養書
✅ シニアの方々の学び直しに最適なシリーズ!
ということだそうです。(岩波書店のHPより)
学生時代にラグビーで頭を打ちすぎたせいか、それともアラフォーという年齢のせいなのか、子供の頃よりも読解力の低下を実感しているアキラッチョにとっては、ちょうどいいくらい(?)の「良質な入門書」だと思いました ^ ^
そして書店で適当に手に取ってみた「岩波ジュニア新書」をパラパラとめくっていると、新書の一番最後にある「あとがき」部分に目が止まったのです。
普段「あとがき」なんて絶対に読まないアキラッチョですが、目に止まってしまったこの一文を読んで非常に感銘を受けたので、特に若い人たちに知ってもらいたいという一心で以下に紹介しようと思います。
きみたちの前途には、こうした人類の明日の運命が託されています。
ですから、たとえば現在の学校で生じているささいな「学力」の差、あるいは家庭環境などによる条件の違いにとらわれて、自分の将来を見限ったりはしないでほしいと思います。
個々人の能力とか才能は、いつどこで開花するか計り知れないものがありますし、努力と鍛錬の積み重ねの上にこそ切り開かれるものなのですから、簡単に可能性を放棄したり、容易に「現実」と妥協したりすることのないようにと願っています。
素晴らしい一文ですよね。
僕自身の半生を振り返ってみても、学力の低さや家庭環境の違いで、自分自身の将来を見限ったりするようなことは決してしませんでした。
自分に「能力」や「才能」があるなんて思ってもいませんでしたが、努力と鍛錬の積み重ねによって脳神経外科医という尊い仕事に従事することができたのだと思います。
今は農村地域での地域医療に没頭していますが、まだまだ自分自身の可能性を簡単に放棄したり、容易に「現実」と妥協したりしないように心がけなければなりませんよね ^ ^
たまたま手にとった「岩波ジュニア新書」の「あとがき」から、今の自分にとっても大切なことを学ことができました。

それではまた!
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