日本が「核兵器廃絶に反対している」って知ってますか? —『核兵器はなくせる』川崎哲 ★★☆

核兵器はなくせる (岩波ジュニア新書)
川崎 哲
岩波書店
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2017年7月、国連で核兵器の全面禁止を定めた「核兵器禁止条約」が成立し、条約の成立に大きく貢献したNGO・ICANは、同年末にノーベル平和賞を受賞します。

その中心で、今も核兵器廃絶のために奔走する著者が、条約ができていく様子や活動の日々、そして世界のこれからについて、核の現状をふまえながら熱く語った一冊。

 

みなさん知ってますか?

日本って唯一の戦争被爆国でありながら、国連が2017年に定めた「核兵器禁止条約」に参加していないんです。

すなわち日本は、自ら進んで核兵器廃絶に反対している立場をとっているのです。

河野太郎外務大臣に至っては、「核兵器禁止条約は、核抑止力(核兵器によって世界の安全を保つという考え方)の正当性を損なうもの」とさえ発言しています。

戦争被爆国の外務大臣が、核兵器を「必要で正当なもの」って、世界に向けて大々的に発言しちゃっているという、なんともお粗末な状況なのです。

 

それじゃあ、世界中のすべての国が核兵器を持てば世界は平和になるのでしょうか?

うちの子供(小学5年生)にこの話をしてみたところ「平和になるわけないやん」って、即答してくれました。

うちの子供は、河野外務大臣よりも正しい感覚を持っているということに、親として安心しました(笑)

 

この話をもっとわかりやすくするために、「核兵器」をアメリカの「銃」に例えて考えてみることにします。

アメリカという国は、自分の身を守るために誰でも銃を手にすることができますが、でも実際は銃によって毎年10,000人以上の人が命を落としています・・・。

その一方で、(普通の人は)銃を手にすることができない日本はどうでしょう?

nippon.comによれば、2010年から2017年の8年間で44人の方が銃によって命を落としているそうですが、一年間では平均5人くらいの計算になります。

 

「銃による死者が一年間で5人もいるなんて危険すぎる!!」

「日本もアメリカのように、国民全員が銃を持てるようにしなければ安心できない!!」

 

という議論には絶対になりませんよね?(笑)

「核兵器」も一緒なんです。

 

でも、なんで核兵器が無くならないかっていうと、本当のところは核兵器産業という巨大な「雇用の場」を維持しなければならないという、バカみたいな理由があるからなんですよね。

手段が目的化してしまい、国家レベルで後戻りできなくなってるんです・・・。

余談になりますが、脳神経外科医の中にも手段が目的化している先生がいます。

若い頃は「脳の病気の患者さんを助けたい!」と一心で手術に望んでいたのに、ある程度ベテランになってしまうと「手術の件数を増やして有名になりたい!」という気持ちの方が大きくなってしまい、やる必要のない手術でもバンバンやってしまう先生がいます。(そして失敗する場合も・・・)

 

***************

 

「核兵器」に話を戻しますが、サイバーテロ攻撃や偶発的な事故でも核ミサイルが発射されてしまうという、非常にリスクの高い状況下にあります。

そして、故意であれ偶発的であれ、もし核兵器が使われてしまうと、人類にとって取り返しのつかない事態に”一瞬”で陥ってしまいます。

今回紹介する本は『岩波ジュニア新書』なので、誰にでもわかりやすい文章で書かれてあります。

この世界から核兵器をなくすためにも、まずはこの一冊の新書を手にとってみて、みんなで「核兵器について知る」ことから始めましょう!

  

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医師、アキラッチョ

それではまた!

 

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