「理想の教育」が戦時中に行われていた—『戦争の時代の子どもたち』吉村文成 ★☆☆

 

入学式に始まり、運動会や学芸会など学校の様子を色彩豊かに描いた瀬田国民学校の学級日誌は、同時に空襲や疎開、学徒動員など戦時下の暮らしぶりを子どもの目線で綴った貴重な記録でもある。

日誌に光る子どもたちののびやかな感受性は、戦争に染まらない強さと明るさが人間にあることを、今に伝えてくれる。

 

太平洋戦争時代に滋賀県大津市・瀬田国民学校の5年生の女子生徒たちが、一年を通じて描き続けた絵日誌の話です。

太平洋戦争の記憶がそのまま閉じ込められたタイムカプセルのような絵日誌で、歴史資料としても大変貴重なものなのですが、それ以上に当時の生徒たちの生き生きとした姿が絵を通じて直に伝わってきます。

 

この本の中で一番印象に残ったことは、軍国主義というひどい時代にも関わらず、「理想の教育」が行われていたことです。

当時の瀬田国民学校では、生徒たちの「間違いを正す」という教育ではなく「ほめる教育」というものを推進していたようです。

そして生徒を型にはめ込んで、大人のような子供を作る教育ではなく、若木をすくすくと伸ばし、大木へと太らせていくような教育です。

盆栽のように枝を摘んだり、樹姿を曲げたりするような「盆栽教育」であってはならないとも言及されていました。

 

太平洋戦争時代という暗黒の時代に、このような先進的な教育が行われていたということには本当に驚きました。(時代が時代だけに・・・)

我が家でもできるだけ「ほめる教育」を実践し、型にはめることなく、すくすくと大きな大木へと育つように、これからも子供の教育を行っていこうと思いました。

歴史を学ぶことって、本当に色んな意味で勉強になりますよね ^ ^

  

医師、アキラッチョ

それではまた!

 

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