いい意味で裏切られたおすすめの新書—『スマホ中毒症』志村史夫

スマホ中毒症 「21世紀のアヘン」から身を守る21の方法 (講談社+α新書)

 

スマホを使っていると情報依存症、ソーシャルメディアでの「つながり依存症」を起こし、思考力や想像力を失ってしまう。このIT、とくにスマホによるアヘン症状こそ新時代の魔物「エレクトロザウルス」の正体である。

 

半導体の研究で日米でトップランナーとして活躍し、ITを知り尽くした物理学者がスマホのことを「中毒性のある21世紀のアヘン」とたとえて罵倒し続ける本・・・

だと最初は思っていたのですが、いい意味で裏切られました(後述します)

 

とりあえず書き出しのあたりは、その利便性を認めつつも、インターネットやスマホに対して嫌悪感や違和感を感じるという、タイトルからも容易に予測できる内容でした。

でもよくよく読んでみると、結局はスマホ片手に車の運転をしたり、大学の講義をスマホ撮影したり、レポートをコピペして書いてくるような若者たちに対して怒っているだけじゃないのかな・・・?と感じられるようになってきました。

スマホやインターネットなど、使い方を間違えればダメな場合もあるとは思いますが、でも今の時代に図書館の(何十年も前に出版されたような古くさい)本から最新の情報を集めることなんて不可能だし、メモするのが難しい大量の情報なんてスマホで写真を撮る方が圧倒的に早いので、逆に筆者の言ってることに違和感を感じるようになってきたのです・・・。

 

そんな内容だったので、正直言って途中で読むのをやめようかと思いました。

でも、どんな本でも何かの足しにはなるだろうと思い、パラパラと読み続けていると、最終的には最近読んだ本の中で一番「いいね!」をつけたくなる本にランクアップしちゃいました(笑)

その理由は、この本のタイトル『スマホ中毒症』とは全く関係のない「日本人が幸福になるためには?」とか「何のために生きるか?」などなど、途中から哲学的な話へと変わってゆき、しかもその内容が非常に感銘を受けるものだったからです。

僕個人的には本当にいい意味で裏切られました ^ ^

例えば「日本人が幸福になるためにはどうすればよいのか」ということに対して、筆者は次のように述べています。

 

日本人が幸福になるためには「量から質への価値観の転換」「物質的満足感から精神的満足感への転換」、さらに「分をわきまえ、足るを知る勇気」、つまり総じて新しい人生観が必要です。

 

まさにその通りだと思いました。

ニュースを聴けば「経済成長!」「経済成長!!」「経済成長!!!」みたいな話ばかりですよね・・・。

「経済成長率が下がった!」とか言って悲観してるけど、成長率が下がっただけで、成長はしてるんだからいんじゃね?って感じるのは僕だけでしょうか。

日本のGDPって世界3位なんですけど、もうこれ以上の成長を望んでどうするの?って、いつも思います。

  

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スマホ中毒症 「21世紀のアヘン」から身を守る21の方法 (講談社+α新書)
志村 史夫
講談社
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いずれにしても、この本の一番いいところは『スマホ中毒症』とは全く関係のない部分だと思います。

幸福の条件」「読書とは」「無ストレス生活の秘訣」「大人になってからの感性の磨き方」などなど、紹介したいことは山ほどありますが、やっぱり実際にこの本を読んだ方がよくわかると思うので、気になる方はぜひ一度読んでみてくださいね ^ ^

 

医師、アキラッチョ

それではまた!

 

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