塾と私学が共存共栄するための”市場”!それが—『中学受験』横田増生 ★☆☆

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いまや、首都圏では小学生の5人に1人が受験をするという。なぜここまで過熱するのか。金銭的・心理的・時間的な負担は、どれほどなのか。一見、情報はあふれているものの、肝心なところは不明のまま。果たして信頼できる情報はどこに?気鋭のジャーナリストとして、また自らも受験生の父親として、圧倒的・綿密な取材を元に、実態に迫る。

 

子どもの頃は塾にも通わず(正確には「金銭的に通えず」)、地元の公立中学から公立高校へ進み、大学受験に失敗するも遊園地でアルバイトをしながら予備校へ通い、みんなに無理だと言われながらも国立大学の医学部に合格することができた・・・アキラッチョです ^ ^

ちなみに、うちの子どもは「中学受験」をするために地元の進学塾に通っています。

通塾するようになったきっかけは「お医者さんになりたい」という本人の希望をかなえるためでした。

地元の学校よりも高い大学進学率、海外留学や化学部などの課外活動、そしてエアコンや自習室が完備された学習環境などなど、医学部を目指すのであればどれをとっても中高一貫の私学の方がいいなあと思い、中学受験に踏み切ることにしたのです。

  

公立出身のアキラッチョとしては、自分自身が医学部受験で苦労した分、中高一貫教育の私学を自分の中でかなり「神聖化」しているのかもしれません。

しかしこの『中学受験』という本を読んでからは、中高一貫教育の進学校も「いい面」ばかりではないということを知りました。

一つはスタートダッシュにこだわりすぎて、大学受験まで子どもの気持ちが持たない可能性が出てくるということです。

いくら有名な進学校に合格できたとしても、その学校の中で成績が下のクラスになってしまえば、学校生活が苦痛以外の何物でもなくなってしまいます。

 

また、いじめなどの問題が発生した場合には、学校の評判を落とさないために「いじめ問題」がもみ消されてしまう可能性もあるとのことです。(ホントかなあ?)

公立の場合であれば、あまりに悪質な”いじめ”であれば教育委員会が学校に入って調査を行いますが、私学の場合は教育委員会の管轄に入っていないため、問題が明るみに出ない可能性もあると著者は述べています。

  

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いずれにしても少子化がどんどん進んでいる今の日本では、私学も生き残りをかけて学習塾と力を合わせ、優秀な生徒の囲い込みに奔走しているのだと感じました。

そして、大学受験をする18歳人口も大幅に減少しているため「大学全入時代」となりました。

大手有名予備校も、大学受験に失敗した浪人生を待ちかまえているだけでは存続できなくなってきたとのことです。

この限られた資源(=「大学受験する子供達」)しか残されていない受験業界では、自らの生き残りをかけて「中学受験」という新たな市場を開拓し、必要以上に盛り上げていかなければならないのかもしれませんね。

  

まあでも、どんなカタチであれ勉強することは、子どもの人生にとって非常に重要であることは間違いありません。

有名進学塾や有名私立中学の派手なコマーシャルに惑わされることなく、うちの子どもには地元の塾で淡々と勉強する習慣を身につけてもらおうと考えています ^ ^

(通塾するのに電車で往復2時間もの時間を毎日失ってしまうような都会の有名進学塾なんて、子供の人生にとって”大きな損失”でしかないと、僕は思うので ^ ^)

     

医師、アキラッチョ

それではまた!

  

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