戦後の日本について学びたい人は絶対に読むべし!—『戦後日本の経済と社会』石原享一 ★★☆

戦後日本の経済と社会――平和共生のアジアへ (岩波ジュニア新書)
石原 享一
岩波書店
売り上げランキング: 544,130

  

アジアの平和と安定のために、日本がとるべき道は何か?民主化、高度成長、その歪みと克服、……自らの戦後のあゆみから、学ぶべきでしょう。

多くの課題に取り組みながら、独自の資本主義や企業文化をつくりあげ、さらに3・11からは新しい課題にも直面しています。その歩みをたどり、アジア諸国との共生の方法を考えます。

   

子供の頃、僕は「社会科」という教科が大の苦手でした。

歴史上の人物の名前、国名や地名、年号などなど、暗記しなければならないことが多過ぎて、全然面白くなかったなぁ・・・という記憶しか残っていません。

しかし大人(正確には”おっさん”)になってから、子供の頃にもっと勉強しとけばよかったな〜と後悔している科目も「社会科」です。

  

この本は、戦後日本の経済と社会について、大変わかりやすく解説してくれている良本です。

戦後の焼け野原からどのようにして高度成長を果たしたのか?という話から、最近では倒産しかけていた日産をV字回復させた時の人、カルロス・ゴーン氏の話まで、継時的に幅広く、そして時には深く話を掘り下げていて、最初から最後まで一気に読めてしまう内容でした。

 

その中でも一番興味深かったのは、日本が高度経済成長の真っ只中の頃に、アメリカの雑誌『フォーチュン』が「日本が高度成長を実現した要因」について言及しているところです。

その内容は、以下の5つのポイントに要約することができます。

 

① 重化学工業部門へ重点的に投資し、かつインフラストラクチャーの整備に力を入れた。

② 国内市場の拡大につとめ、国産品の購入を奨励した。

③ 日本人は、仕事に対して勤勉である。

④ 企業内労働組合における協調的な労使関係。

⑤ 総合商社を中心に、積極的に国際市場を開拓した。

   

この本を読むことで、同じ時代のアメリカから客観的に見た「成長する日本」を知ることができてしまうので、ちょっと不思議な感覚に陥ってしまいます。

今更ですが、「読書」って本当に素晴らしいなぁと思いました ^ ^

筆者に直接会って、この本に書かれている内容の話を聞くことなんて現実的には難しいし、ましてや筆者が故人の場合であれば不可能な話になります。

「読書」というものを通じて、自分の好きな筆者や作者に、自分の好きな時に、好きな場所で、いつでも会うことができて、時間と空間を超えて対話ができるということになります。

今現在、分刻みのスケジュールで世界を股にかけて活躍しているビジネスマンや、太平洋戦争の真っ只中の時代を生きている人、そして何百年も昔にヨーロッパで活躍していた哲学者などなど、一冊の本を開けばその人たちと直接話ができてしまうのです。

というわけで、時間を持て余しているアキラッチョは、これからも本を読み続けようと思います ^ ^

  

医師、アキラッチョ

それではまた!

  

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