殺人鬼との切ないラブ・ストーリー!?—『黒蜥蜴(クロとかげ)』江戸川乱歩 ★★★
妖しき大夜会に君臨する黒衣の美女がいた。女の左腕には、怪奇な黒い蜥蜴の入墨があった。
大阪の宝石商・岩瀬庄兵衛の娘・早苗の誘拐を予告する怪文書が届く。身辺を警護する名探偵・明智小五郎に、早苗と懇意にする緑川夫人が接近する。彼女こそ、暗黒街の女王にして稀代の女賊「黒蜥蜴」だった。
恐るべき女賊「黒蜥蜴」と名探偵・明智小五郎の壮絶な対決が始まる。
その美貌から社交界では花形、そして暗黒街では盗賊団の女王、腕に黒蜥蜴(クロとかげ)の入墨をしているところから「黒蜥蜴」と呼ばれる女盗賊が、日本一のダイヤモンド「エジプトの星」を狙い、大胆不敵に挑戦状を叩きつける〜!!
というお話です ^ ^
女性って本当に大胆(不敵)なんだなあ・・・ってことが、江戸川乱歩の筆によって生々しく表現されています。
妖艶な女盗賊「黒蜥蜴」と、我らの名探偵・明智小五郎との頭脳戦もかなり面白いのですが、やはり江戸川乱歩の創り出す「異様でグロい世界」が僕は好きです。
盗賊団の地下アジトには、収集した美術品以外にも、若い男女の全裸の剥製が陳列されていたり、全裸の美青年が檻に閉じ込められていたり・・・。(別に「全裸」にこだわっている訳ではありません)
江戸川乱歩の作品の中では唯一の”女賊モノ”であるが故に、最終的には「追うもの、追われるもの」の立場を超えて、男女の甘く切ない感情へと変化していく場面が心を揺さぶられます。
かの三島由紀夫も、この『黒蜥蜴』に惚れ込んで戯曲化しました。
それが脚本となって二度も映画化されています ^ ^
【そして、奇跡のDVD化!✨】
いずれにしても、この『黒蜥蜴』は江戸川乱歩の最高傑作の一つだと思います。
ミステリー大好き!だけど江戸川乱歩は読んだことがない・・・という方は、ぜひ読んでいただきたい作品です。
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それではまた!
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