グロくて不思議な短編小説!—『踊る一寸法師』江戸川乱歩 ★★★
あるサーカス団には、緑さんと呼ばれる一寸法師がいた。彼はいつもみんなからいじめられていた。
ある時、緑さんをいつもいじめている紫繻子の男が、緑さんに隠し芸を見せるようにと提案した。緑さんは美人獄門の魔術、と呼ばれる奇術をすることになった。
箱の中に女性を入れ、その箱に外から剣を突き刺す、という奇術であった。奇術の被験者に、美しい玉乗りのお花が選ばれた。
引用:Wikipedia『踊る一寸法師』
10分くらいで読める超短編小説ですが、江戸川乱歩グロ小説の真骨頂です。
スリリングな展開に、思わず息をのんでしまいます・・・。
主人公の緑さんは、その醜い身体的特徴のせいでみんなにいじめられ、宴会の場で無理やりお酒を飲まされ、最終的には鬼と化してしまうという展開なのですが、この短い小説の中に「いじめ」や「アルコールハラスメント」などの社会問題も描かれています。
いつの時代にもあったんですね・・・。(人間ってバカよね)
グロ小説ですが、後味が悪いというよりは、最後は煙に巻かれたような不思議な感覚に包まれます。
そして作品を読み終えた後も、「本当の真実はどうだったのか?」という想像力を掻き立てられるような、心地のよい余韻が残ります。
ちょっと変わった怪奇小説を読んでみたい方にはオススメの作品です。
ついでに、僕が今まで読んできた怪奇小説の中でも特に印象に残っている作品を紹介しておきましょう!
【アキラッチョおすすめ(?)の怪奇小説】
ダイナー (ポプラ文庫)
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平山 夢明
ポプラ社 (2012-10-05)
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姉飼 (角川ホラー文庫)
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KADOKAWA / 角川書店 (2012-10-01)
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たまにはこの手の「怪奇小説」もいいものですね。
ジャンルを問わず、これからも色んな本をどんどん読み漁っていこうと思います ^ ^

それではまた!
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