”生き方”について深く考えさせられる小説—『燃えよ剣』司馬遼太郎 ★★★

燃えよ剣(上) (新潮文庫)
司馬 遼太郎
新潮社
売り上げランキング: 9,999

 

幕末の動乱期を新選組副長として剣に生き剣に死んだ男、土方歳三の華麗なまでに頑な生涯を描く。

武州石田村の百姓の子”バラガキのトシ”は、生来の喧嘩好きと組織作りの天性によって、浪人や百姓上りの寄せ集めにすぎなかった新選組を、当時最強の人間集団へと作りあげ、自身も思い及ばなかった波紋を日本の歴史に投じてゆく。

 

新選組の中でも名実ともにナンバーワンである副長・土方歳三の激動の人生を描いた傑作歴史小説です。

こんなに胸が熱くなる歴史小説を読んだのは、同じ司馬遼太郎作品の『竜馬がゆく』以来かもしれません。

幕末から明治にかけての日本はまさに激動の時代であり、その幕末史からは多くのことを学ぶことができます。

 

歴史というものは必然的に”勝った側”が書き残していくものであり、”負けた側”すなわち幕末においては江戸幕府や新選組が「悪」となってしまっていますが、事実は決してそうではありません。

負けた側にも「正義」があり、そして「大義名分」の元に戦っているのです。

その中で、土方歳三は「尊王攘夷」という世の中の流れに目もくれず、また立身出世にもこだわらず、ただただ新選組という組織を天下第一の喧嘩屋に育てることだけに力を注いだという姿には、一人の人間として憧れる思いです。

 

「敵に背中を見せただけで切腹!」とか「新選組を脱退すれば切腹!」など厳しい戒律によって土方歳三は新選組を最強の剣客集団に育てていくわけですが、その一方で恋人の”お雪”とのすれ違いの恋も描かれており、揺れ動く彼の内面には心が揺さぶられます。

そして最後は「新選組」の名を自分一人で背負いこみ、官軍(倒幕軍)と最後の最後まで戦いぬき、そして華麗に散ってゆく姿には胸がしめつけられます。

 

この『燃えよ剣』の解説では、小説家の陳舜臣さんが次のように書かれています。

 

まちがっていても、はっきりした自分自身の時代解釈があり、それに従って時代の先頭に立つのが、オトコの中のオトコである。

また自分の占めるポジションはわからないが、エネルギーのすべてを傾けて、あることに熱中した人物もオトコである。

 

アキラッチョも一人の”オトコ”として、こんな風に生きていきたいものですね〜 ^ ^

(単なる憧れに終わると思いますが・・・)

 

医師、アキラッチョ

それではまた!

 

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