暖かくなってくるこれからの季節、アイスクリームが恋しくなってきます。
このアイスクリームやかき氷など冷たいものを食べた時に、頭がキーンと痛くなった経験はないでしょうか?
実はこの頭痛は「アイスクリーム頭痛」といって、立派な病名がついている頭痛なのです。
今回はこのアイスクリーム頭痛について、その原因や予防法などについて解説していきます。
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【目次】
アイスクリームで頭痛が起こる原因
「アイスクリーム頭痛」とは、アイスクリームやかき氷など極端に冷たいものを食べた直後から、数分間にわたっておでこやこめかみのところが痛くなる頭痛のことをいいます。
このアイスクリーム頭痛には次の2つの原因が考えられています。
・脳血管の過剰な反応
・三叉神経(さんさしんけい)の勘違い
なにやら難しいお話になりそうですが、これら2つの原因についてわかりやすく解説していきます。
脳の血管の過剰な反応
アイスクリームやかき氷などを食べ始めると、口の中の温度が急激に下がります。
しかし人間の体は、体温を一定に保とうとする働きがあるので、頭への血流を増やして体温を上げようとするのです。
この時、頭へ向かう血管を拡張させて血流を増やすのですが、この拡張した血管のまわりには一時的に炎症が起こります。
この炎症反応によって、血管のまわりにある「三叉神経」という感覚や痛みを伝える神経が刺激を受けるため、頭痛が起こると考えられています。
口に入れるアイスクリームの量が多いほど一気に温度が下がるため、頭痛は強くなります。
少し余談になりますが、頭の血管が広がり三叉神経が刺激を受けることで頭痛が起こるメカニズムは「片頭痛」や「群発頭痛」も同じです。
これらの頭痛については、以下の記事で詳しく解説しているので、興味のある方はご参考にしてください。
三叉神経の勘違い
もう一つは「三叉神経の勘違い」説です。
喉の奥にも感覚や痛みを伝える役割をもつ「三叉神経」が走行しています。
アイスクリームなど冷たいものが喉を通る時に、この三叉神経が「冷たさ」を「痛み」と勘違いして脳に伝えるために頭痛が起こると考えられています。
このアイスクリーム頭痛は、口の中の急激な温度低下によって起こるため、体温が上昇しやすい夏の方が起こりやすくなります。
ちなみにアイスクリームとかき氷ではどちらの方が頭痛がひどいでしょうか?
経験的には・・・かき氷ですよね?
実はアイスクリームの中には細かい空気の泡がたくさん含まれているため、体を冷やすスピードがかき氷よりも遅くなるという理由があるからです。
アイスクリーム頭痛を予防するためには?
それではこのアイスクリーム頭痛を予防するためにはどのような方法があるのでしょうか?
口の中の急激な温度変化がアイスクリーム頭痛を引き起こす原因となるので、予防法は次の2つになります。
・冷たいものは少しずつ食べる
・同時に温かいものを食べる
いかがでしょうか?
経験的に当たり前のようにも思えますが、アイスクリーム頭痛を予防するには非常に有効です。
具体的な方法としては、アイスクリームなど冷たいものを食べる時は、まず少しだけ口の中に入れて、口の中に冷たさをなじませておくことをお勧めします。
これにより口の中とアイスクリームとの温度差を小さくすることができるため、急激な温度変化による血管や神経の過剰反応を予防することができます。
また同じように考えるのであれば、同時に温かいものを食べればアイスクリーム頭痛を予防することができるはずです。
例えば、温かいワッフルやパンケーキと一緒にアイスクリームを食べるといった工夫をしてもよさそうですね。(僕は大好きです!)
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アイスクリーム頭痛の対処法
アイスクリーム頭痛を起こしてしまった時は、どのように対処すればよいのでしょうか?
数秒で治る人もいますが、しばらくズキズキと頭痛が続く場合もあります。
そんな時はズバリ!「冷やす」ことをお勧めします。
「えっ!?そんなことしたら余計に頭が痛くなるじゃないの?」
と思われる方、ダマされたと思ってやってみてください。
興味のある方は早速アイスクリームを一気に食べて、実験してみてください!!
アイスクリーム頭痛は血管が拡張することで頭痛が誘発されるので、痛い部分を冷やすことで血管を収縮させれば、頭痛症状は改善することになります。
同じ理由で「片頭痛」や「群発頭痛」も冷やすことで頭痛症状が改善するので、これらの頭痛で悩まれている方はぜひ試してみてください。
まとめ【医師からのアドバイス】
これからの季節、アイスクリームが本当に美味しくなってきます❤︎❤︎❤︎
(あー、アキラッチョは今年も夏太り決定かな・・・)
そのため世の中には「アイスクリーム頭痛」に悩まされる方が出てくるはずです。
この記事を読んでいただいた方は、この夏たくさんのアイスクリーム頭痛の人を助けてくれると信じています。
アイスクリームの食べ過ぎに注意して、今年の夏もがんばって乗り切りましょう♪
それではまた!