みなさまはじめまして!現役の脳神経外科医をしていますDr.アキラッチョです。
医師免許を取得したのが平成14年なので、もうかれこれ10年以上この仕事を続けています。
この僕がどうして「脳の病気」のブログを始めようと思ったのか、自己紹介も兼ねてお話させていただきます。
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【目次】
脳神経外科医の仕事
みなさんが普通に生活していて、脳神経外科の医師に出会うことって非常に稀ですよね?
脳神経外科を受診する時は、もう助からない頭の病気にかかった時って思われている方も多いかもしれません。
険しい表情をした脳神経外科医が、麻酔をかけられた患者さんの頭蓋骨をかち割って、見たことのない道具を使って、脳みそをグチャグチャと手術して・・・。
普通に生活していれば、脳神経外科医との接点なんか絶対にないので、正確なイメージがわかないと思います。
まずは脳神経外科医が、普段どんな仕事をしているかを紹介してみましょう。
外来診療
脳神経外科医の仕事は「脳の手術」だけではありません。
手術のない日は普通の外来診療も行なっており、脳の難しい病気だけでなく「頭痛」「めまい」「物忘れ」などの患者さんも診察しています。
外来患者さんの中には、頭の検査で「脳腫瘍(のうしゅよう)」や「脳動脈瘤(のうどうみゃくりゅう)」など脳の重い病気が偶然見つかることもあります。
そんな時は病気の説明や、今後の治療の話を十分時間をかけて行うので、脳神経外科の外来はいつも待ち時間が長くなってしまいます・・・。(ごめんなさい!)
病棟業務
入院患者さんの検査や点滴治療の指示、カルテ記入などを行います。
日中は外来業務や手術、救急対応などの仕事があるので、毎朝早めに出勤してこれらの病棟業務を行なっています。
他の仕事に気を取られていて、点滴や薬のオーダーを忘れていることも時々ありますが、そんな場合は看護婦さんに「先生、点滴はよ出して!」って怒られることもあります(涙)
入院患者さんの回診は、休日も含めて毎日行います。テレビを観る暇もないくらい忙しいので、回診中に患者さんの観ているテレビをチラ見するのが、実は楽しみです。
(朝の回診の時は、NHKの連続ドラマをよくチラ見してました)
救急患者対応
意識が悪い患者さんや、手足が動かなくなった患者さんが、朝から深夜まで毎日のように救急車で運ばれてきます。
頭の検査を行い、脳出血や脳梗塞などの病気と診断されれば、僕たち脳神経外科医が呼ばれます。
中にはそのまま緊急手術になる患者さんもいますし、カテーテルで脳の血管につまった血栓を取り除くような血管内手術が必要になる場合もあります。
脳の外傷や脳卒中といった病気は、治療のタイミングが遅れるほど助かる可能性が低くなるので、緊急の場合はとにかく全ての他の仕事を放っぽり出して、緊急治療に全精力を注ぐことになります。
脳神経外科手術
全身麻酔をかけた患者さんの頭蓋骨を外し、顕微鏡を使って「脳腫瘍」を摘出したり、脳の血管にできたコブ(脳動脈瘤)にクリップをかけて破裂するのを予防する手術などを行なっています。
直径がわずか2〜3mmの血管を脳の中の血管につなぐような繊細なバイパス手術もあれば、頭部外傷などの超緊急手術では突貫工事のような激しい手術もあります。(血しぶきが上がることもあります)
また脳の手術だけでなく「首の骨」や「腰の骨」など背骨の手術も手がています。
最近ではカテーテル手術も増えてきています。脳動脈瘤の治療は、頭を切らずに血管の中からカテーテルでつめてしまうような手術(コイル塞栓術)も可能となっています。
学会・セミナーの準備
手術や外来診療だけでなく、学会やセミナーで使うスライドや原稿を作成します。
仕事が終わった後、深夜から明け方まで手術ビデオの編集をしたり、プレゼンテーションのスライドを(半分眠りながら)作成しています。
もちろんこの作業をしている途中で緊急手術が入ってしまうこともあります。
学会発表の準備をしていると、宿題に追われていた子供時代のことをいつも思い出します。
小学生の時、夏休みの宿題はたいてい8月30日頃から全速力で取り組んでいました。子供の頃はそれでもなんとかなりましたが、学会発表の準備はいつも「もっと早く始めとけばよかった(涙)」と後悔します。
(泣きそうになりながら、発表直前まで会場でスライドを作っている先生も中にはいます)
以上、脳神経外科医の仕事をざっと挙げてみました。
朝から深夜まで(場合によっては朝から次の日の夕方まで)24時間365日、このような毎日を10年以上ずーっと続けてきました。
しかし僕らがいくら頑張っても、脳の病気を患って救急車で運ばれてくる患者さんは後を絶ちません。
✔︎ まだまだ働き盛りの若いお父さんが、脳出血で半身不随になったり・・・。
✔︎ 昨日の夜まで元気だったおばあちゃんが、朝起きたら言葉が喋れなくなっていたり・・・。
✔︎ 自分にとって大切な人が、突然帰らぬ人になったり・・・。
こんな感じで悲劇(脳の病気)はある日、突然やってくるのです。
そして救急車で運ばれてくる患者さんの多くは、生活習慣病が原因の脳卒中です。
なんとかして病気になる前に予防できないものか?
病気になった時に少しでも早く病院に来てもらえないだろうか?
そもそも脳の病気のことが、世間であまり認識されていないのでは?
そういうことを自問自答していると、ふと自分のすべきことに気がついたのです。
「そうだ!「脳の病気」や「健康」の知識を、少しでもわかりやすく世界中にみんなに伝えよう!」
これは「気づき」ってやつだと思います。
そして平成28年12月、僕は病気の記事を作成する「WEBライティング」の仕事を始めたのです。
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病気の記事のライティングの仕事を始めて気がついたコト
クラウドソーシングのサイト(クラウドワークス)に登録し、病気の記事作成のプロジェクトに参加しました。
一番最初に手がけたのは、一つの記事が3000文字以上で400円という報酬がいただける記事でした。
色々きちんと調べて記事を作成すると、軽く4〜5時間はかかる作業でした。
時給に換算すると・・・100円以下!
それでも僕は自分のすべき仕事だと自分自身に言い聞かせ、忙しい日常業務の合間をぬって病気の記事を作成し続けました。
一つの記事を2〜3日毎に作成し、納品し続けていました。
でもある日ふと気がついたのです。
「僕の作成した記事」は、「普通の主婦の記事」とか、色んなサイトをコピペやリライトするだけの「フリーランスの記事」と、全く同じレベルの扱いだったのです。
長年記事を作っている人の方が報酬がいいので、実際はそれ以下の扱いでした・・・。
病気のことを扱っている多くのインターネットサイトがそんな状態だと感じます。
タイトル、内容もデタラメな記事が目につきました。
「顔面痙攣(がんめんけいれん)」の記事なのに、平気で「三叉神経痛(さんさしんけいつう)」が原因です!のように、適当なことを書いている記事もあります。
そういうサイトを運営している人は、内容なんてどうだっていいんでしょうか?
もちろん全部が全部そんな記事ばかりではなく、記事のタイトルに【医師監修】とかついているものは、お医者さんが書いている記事なので内容に間違いありません。
クラウドソーシングでもこんな感じでライターさんを募集しています。
【主婦の方歓迎!!】病気の記事ライターさん募集(2000文字以上、400円から)
こんなレベルの病気の記事を、みんながインターネット上で検索しているのです。
しかも間違った知識がコピペで拡散して、世の中に浸透しているものもあるのです。
僕はWEBライティングの仕事を始めて、とんでもない内容の記事が、こんな感じで売り買いされていることを初めて知ったのです。
そして僕はそんな腐ったサイトの手伝いをするのはまっぴらだ!って思いました。
すぐにその手の記事作成から手を引いたのです。
人生の目的・使命としてのブログ開設
このままでは納得がいかない!
そんな集客目的だけのインターネットサイトを鵜吞みにして欲しくない!
じゃあ大学病院の偉い先生の作ったインターネットサイトはどうだろうか?
さすが偉い先生だけあって、超最先端で本当に正しいことを書いているんだけど、内容が難解すぎて50%も伝わらないのでは困る!(笑)
こんな思いから、僕自身が「病気や健康の正確な知識」をわかりやすく直接発信しよう!」と思い立ち、急遽このブログを立ち上げることにしたのです。
「これはアキラッチョの人生の使命だよ」って、神様のお告げがあったと勝手に思っています。
僕の専門は脳神経外科ですが、救命救急センターから田舎の民間病院まで、幅広い勤務経験があります。
人にものを教える仕事として塾の講師や家庭教師、そしてリハビリ専門学校の講師もした経験があります。
僕の今までの経験と知識を活かし、そして記事を書く際にはそれぞれの専門医のインタビューも行った上で、正しくて分かりやすい記事作成を行うつもりです。
【主婦の方歓迎!!】病気の記事ライターさん募集(2000文字以上、400円から)
絶対にこんな記事には負けません!(笑)
一人でも多くの人に「脳の病気」と「健康」に関する正しい記事を届けることで、その方々の健康と幸せをお祈りしたい限りです。
みなさま、どうぞよろしくお願い申し上げます(^o^)♪