雑記

医者からプー太郎になった時の”貴重な経験”をまとめておくことにした

プー太郎医師

 

絵に描いたような順風満帆な人生を送る人って、おそらくこの世に一人もいないと思います。

かく言うアキラッチョも、数年前のある日、家庭の事情で脳神経外科治療の最前線から退かざるを得なくなってしまいました。

今回は、僕が脳神経外科の最前線から身を引き、そして数ヶ月間ではありますが”無職のプー太郎”として過ごした日々の貴重な経験について語ろうと思います。

みなさんが仕事を辞めて、無職になった時のお役に立てれば幸いです ^ ^

 

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医者からプー太郎になった時の”貴重な経験”をまとめておくことにした

ある日突然、僕は医者から無職のプー太郎になりました。

もちろん、なりたくたなった訳ではありません。(首を切られた訳でもありません)

朝から本当になーんにもやることがありませんでした。

昨日までの激務が嘘だったかのように、僕のまわりの世界は朝から晩まで閑散としていました。

そして僕は、すぐに新しい仕事を探さないことにしました。

この際だから、プー太郎な時間を思いっきりエンジョイしてみよう!と決心したのです。

 

まずは家の近くの市民プールで、毎日2時間くらい泳ぐことにしました。

そして奥さんと一緒に毎日2時間くらい、夜の町を散歩してみました。

それまで救急車の音しか聞こえてこなかった(職業病かな?)地元の町も、のんびり歩いてみると虫の声や風の音が心地よく聞こえてきます。

そのおかげで体重は5kgくらい減り、睡眠も十分とることができたので、不規則な生活で失いかけていた健康をあっという間に取り戻すことができました。

 

他にも、有名な美術館巡りをしてみたり、いろいろな神社を参拝してみたり、家族みんなで旅行に出かけるなどなど、できることはなんでもやってみました。

朝起きてからの日課は、今日はプールに行こうか、それとも車でどこかに出かけようか、やっぱり家でのんびり本でも読もうか、といった感じで、その日に何をするか決めることでした。

みんなが働いている時に、自由気ままに好きなことをできる憧れの(?)プー太郎生活を送っていた僕ですが、ある日ふと気がつきました。

それは、「こんな生活してても、全然楽しくない」ということです。

 

仕事に縛られずに自分の好きなことを好きな時間にできるということが、苦痛以外のなにものにもなりませんでした。

ご飯を作ったり、洗濯をしたり、子供の習い事の送り迎えをしたりする「家事」をすることが、何よりの喜びになりました。

やはり人間って仕事をしていないとダメになってしまう生き物なんだなあと、プー太郎になって初めて知ることができたのです。

アラフォーという人生の折り返し地点で、無職のプー太郎を経験することができて、本当によかったと思いました ^ ^

 

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というわけで、それから僕はすぐに医師転職サイトに登録して、「週4日勤務」「外来診療のみ」「当直なし」「病院からの呼び出しなし」などの条件を満たす病院を探してもらうことにしました。

脱!プー太郎です ^ ^

そんな条件の病院なんてそうそうないだろうなあと思っていましたが、登録した転職サイトの担当の方が、その時の僕でも働かせてもらうことができる病院を探してきてくれたのです。

 

今勤務している病院では、手術や救急対応など脳神経外科医としての仕事はほとんどありませんが、怪我をした患者さんの処置をしたり、頭痛や認知症の患者さんの診察など、毎日充実した日々を送っています。

田舎の病院なので、都会の病院と比べて本当にのんびりしています ^ ^

朝から晩まで仕事をしているのに、いつまでたっても下働きで、上司には怒られてばかり・・・その割には給料が安く、休日もほとんど取れなくて、このまま行けば家庭が崩壊しまうんじゃないか?と思っている医療職の方々は、アキラッチョのように思いきって田舎の病院に転職しましょう。

どんな病院でも住めば都、のんびりしていても結構やりがいはあります ^ ^

間違っても”プー太郎”だけにはならないように気をつけましょう(笑)

 

それではまた!

 

くも膜下出血、脳卒中、脳動脈瘤

 

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