くも膜下出血 雑記

「匠の手」脳神経外科医・上山博康先生の名言集!【仲間・笑い編】

上山博康、手術、脳神経外科

 

日本一の脳神経外科医、札幌禎心会病院・上山博康先生の”ナマ肉声”による名言集・第2弾です。

前回の「名言集【手術室編】」が非常に好評だったので、調子に乗って今回は【仲間・笑い編】をお届けします。

 

念のためにもう一度、日本一の脳神経外科医・上山博康先生がどんな先生かがわかる動画を紹介します。

※ ちなみに前回と同じものです!

 

 

どうでしょうか?

もう一回観ちゃったでしょうか?

何回観ても、やっぱりすごいですよね!!(笑)

それでは早速、アキラッチョが北海道で学んだ珠玉の名言、紹介させて頂きます ^ ^

 

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【目次】

「匠の手」脳神経外科医・上山博康先生の名言集!【仲間編】

脳外科手術の達人・上山博康先生ですが、いつも多くの仲間に囲まれて仕事をしています。

上山先生の人柄ですが「とにかく明るい!」の一言に尽きます。

 

難しい手術で周りのスタッフが緊張している時も、明るい一言でその場の空気を和ませてくれます。

また若手の先生が緊張でガチガチになって手術をしている時でも、上山先生のちょっとした一言で緊張が和らぐこともあります。

(ちなみに上山先生に後ろから自分の手術を見られていると思うと、すごく緊張して普段の50%も実力が出せなくなります・・・)

そんな仲間思いの上山先生の名言を集めてみたので、紹介させて頂きます。

 

 

オレの寿命は残り短いんだ。

だから寿命が縮むようなオペは、残りの人生が長い谷川先生にやらせるんだ。

 

上山先生の寿命ですが、おそらく100歳までノンストップで働けるくらい元気です!(笑)

「寿命が縮むような手術」とは、少しでも手術操作を誤ると大出血を起こしてしまうような、難易度が非常に高い手術のことです。

このような難しい手術を、手術の達人である自分自身が全部してしまうのではなく、次世代を担う先生に経験させて成長させることが上山先生の真の狙いなのです。

 

ちなみにこの「残りの人生が長い谷川先生」ですが、今や世界が注目するほどのすごい脳神経外科医です!

(谷川先生の名言もシコタマありますので・・・乞うご期待!)

 

※「ゴッドハンド手術」の詳しい話はこちらの記事へ→

 

 

T先生はホントにノミの心臓だなあ。

今度からミスターNって呼んであげるよ。

 

先ほども書きましたが、上山先生の前で手術をする時は、緊張して50%の実力も出せません。

上山先生的には「お前らの実力はその程度だべ!」と言われると思いますが・・・。

そんな若手の先生の緊張をほぐして、50%の力をせめて60%くらいにするために、上山先生はよく冗談を言って空気を和ませてくれます。

 

この先生の場合は「ノミ:”N”omi」から「ミスター”N”」という愛称が生まれました。

僕たち若手の先生は、こんな感じでつけられた愛称でいつも呼ばれ、厳しい仕事環境の中でも本当に可愛がっていただけました ^ ^

 

 

こう見えても、オレは努力の人なんだぞ。

本当の天才は伊藤善太郎先生なんだ。

 

上山先生の手術は、本当にうまいです。

そんな上山先生の手術を見ていて、ある若手の先生が「上山先生って、手術の天才ですね!」と言った言葉に対して、上山先生が言われたのがこの言葉です。

 

上山先生も若い頃は、手術が上手くなるために”死に物狂いの努力”をされています。

そして上山先生の師匠である伊藤善太郎先生(故人)のことを、本当の天才とたたえているのです。

そんな伊藤善太郎先生も、若い頃は”死に物狂いの努力”をされたのでしょうね ^ ^

 

 

「神の手」は神様が死んだら終わりだ。

「匠の手」は技術が伝承される。

だから最後に勝つのは「匠の手」なんだ。

 

脳神経外科・上山博康先生と言えば、マスコミからは「神の手」と騒がれています。

しかし上山先生ご自身は、自分の手術技術を「匠(たくみ)の手」と言われています。

大工さんの技術と一緒で、師匠から弟子へ、そしてその弟子から孫弟子へ、というように手術技術を後輩へ伝承させていくことが上山先生の”真の狙い”になります。

 

上山先生の手術を勉強するために、すごい人数の脳神経外科医が訪れます。

その上山先生の弟子に当たる先生が、また全国各地に戻って活躍するという好循環が生まれています。

お金を残すのは三流、名を残すのは二流、人を残すのは一流」と言われますが、やっぱり上山先生は”がつくほど一流の脳神経外科医なのです ^ ^

 

 

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「匠の手」脳神経外科医・上山博康先生の名言集!【笑い編】

上山博康先生と言えば、世間一般的には「ゴッドハンド」とか「脳外科手術の名手」っていうイメージが先行すると思います。

しかし僕の中ではどうしても「超おもしろいギャグおじさん」というイメージが割って入ってきます。

非常に厳しい環境の中で仕事をしていましたが、常に笑いの絶えない脳神経外科チームでした。

そんな笑いの中心にいたのが、上山先生なのです。

このブログでは書けないような笑いネタもあるのですが(むしろ、そんなネタの方が多いですww)、ほんの一部を紹介させていただきます。

 

オレが次に「胸キュン❤︎」がきたら、その時は心筋梗塞だ。

 

若手の先生の”恋話”で盛り上がっていた時に、上山先生が遠くを見ながらボソッと言われた言葉です。

手術もうまいですが、それ以上に例え話が上手すぎます!(笑)

胸がキュン❤︎となる「心筋梗塞」にならないように、これからも元気で頑張ってほしいです ^ ^

 

 

フラレスパイラル

 

当時流行っていた「デフレスパイラル(※)」にかけた言葉です。

※「デフレスパイラル」:物価の下落と利益減少が繰り返される状況。デフレによって物価が下がると収益が悪化するため、人員や賃金が削減されます。それに伴って失業の増加、需要の減衰が起こり、さらにデフレが進むという連鎖的な悪循環のこと。

 

ある若手の先生が、付き合っていた女性にフラれた話をしていた時に、上山先生がボソッと言われた言葉です。

女性にフラれることによって気持ちが落ち込み、人生前向きになれず、服装もだらしくなくなってしまいます。

そんな状態では、次の女性にも絶対にフラれてしまいます。

この女性にフラれることの悪循環な連鎖のことを上山先生は「フラレスパイラル」と命名したのです。

アキラッチョ的には、その年の”流行語大賞”に認定しておきました ^ ^

 

 

(過換気症候群の患者さんに)息を止めるんだ!

 

ある日の外来で出た、上山先生の「名言」というよりは「迷言」です ^ ^

中年女性の患者さんですが、上山先生に診てもらって「あなたの病気は大丈夫!」って太鼓判を押されました。

にも関わらず、自分の病気のことが心配で心配で「ハアハア、ハアハア、ハアハア…」と徐々に呼吸が荒くなってきたのです。

そうこうしているうちに患者さんの手足が硬直してきて、ものすごく苦しみ始めて、気を失いそうになってしまいました。

いわゆる「過換気症候群(かかんきしょうこうぐん)」と呼ばれる状態です。

 

過換気症候群は「不安」や「心配」がキッカケになって知らない間に呼吸をしすぎてしまい、体の中の二酸化炭素が低下することによって起こります。

治療は「ペーパーバック法」といって、紙袋などを口元に当てて、吐き出した二酸化炭素をもう一度吸い込ませることによって、症状はあっという間に改善します。

 

この過換気症候群を起こした中年女性の患者さんですが、白目をむいて倒れそうになっているのに、上山先生は「息を止めさせる」ことで、体の中の二酸化炭素を減らさないようにしようとしていたのです。

バタバタしている外来の側を通りかかった時に、倒れそうになって看護婦さんに支えられている患者さんに向かって息を止めるんだ!と真剣に連呼している上山先生の後ろ姿に、微笑ましさを感じてしまいました。

(もちろん、患者さんは何の問題もなく歩いて帰宅されました ^ ^)

 

 

男のロマン。女のガマン。

 

「男ってのはな、真剣にロマンを追い求めなきゃダメなんだ。でもその裏でな、奥さんはいつもガマンして泣いてるんだよ」

ある飲み会の席で、上山先生はいつものように語っていました。

そしてふと何かに気がついたような顔をされたのです。

「おっ!そうだ、いいこと思いついたぞ」

「え、なんですか?」

「今の話をな、一言でまとめてみるぞ。耳の穴かっぽじってよく聞いとけよ!」

「はい!(耳の穴ホジホジ・・・)

男のロマン!女のガマン!・・・どうだ?」

「(シーン・・・)」

オッケー牧場!オレってなんでも上手いだろ?なあ、おい?どうだ??・・・

 

うん、確かに上手いです ^ ^

でも”笑い”を強要しないでください(笑)

こんなお茶目な上山博康先生のご活躍を、心からお祈り申し上げます。

 

そして次回が最終回になります。

次のテーマは「人生」です。

脳外科手術の達人、上山博康先生の”ナマ”の名言が読めるのは、アキラッチョのブログだけですよ〜!!

 

それではまた!

 

上山博康、脳梗塞、頚動脈狭窄、頚動脈内膜剥離術、CEA

 

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