認知症の代表格である「アルツハイマー型認知症」や、脳卒中が原因となって起こる「脳血管性認知症」は、生活習慣がその発症に大きく関与していることが知られています。
認知症にならないためにはどのように生活習慣を改善しなければならないのでしょうか?
今回は、認知症予防のための6つの生活習慣改善のポイントについて紹介します。
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【目次】
認知症予防のための6つの生活習慣改善のポイント!
認知症予防のための生活習慣改善のポイントは6つあります。
これらは認知症を予防するだけでなく、脳卒中や心筋梗塞、そしてガン予防にもつながるので、今日からでも実践してみましょう!
バランスのとれた食生活をしよう!
認知症を予防するためには、野菜や青魚を中心にバランスのとれた食生活を心がける必要があります。
また飲酒に関しては、大量摂取によって認知症のリスクが高くなるだけでなく、「脳出血」や「うつ病」のリスクを高めるということが知られているので注意が必要です。
逆に、適度な飲酒は認知症のリスクを下げるという研究報告もあります。
物忘れ外来でも患者さんのご家族が「先生、この人(ご主人)にお酒をやめるように言ってやってください!」と頼まれることがよくありますが、お酒を完全にやめてしまうと逆にストレスがたまってしまうので逆効果になります。
定期的な運動をしよう!
定期的にウォーキングやスイミングのような有酸素運動をすることは、脳の血流アップにつながって、認知機能を向上させる効果があると言われています。
認知症を予防するためには一回30分以上の有酸素運動を、週3日以上行う習慣を身につけましょう。
認知症予防目的ではありませんが、僕もほぼ毎日30分くらいのジョギングと、時々プールで1時間くらい泳ぐようにしています。なんでも習慣にすることが大切ですね ^ ^
十分な睡眠をとろう!
十分な睡眠時間を確保することも認知症予防につながります。
眠っている間に、脳の老廃物である「アミロイドβタンパク」が除去されるとも言われています。
歳をとるとともに睡眠時間は短くなる傾向がありますが、その場合は質の高い深い眠りにつけるよう、寝室の環境を整えることも重要です。
また30分以内の昼寝の習慣も認知症になるリスクを下げるという研究報告もあります。
禁煙をしよう!
喫煙をすることで脳の神経細胞にダメージを与え、認知症になるリスクが約2倍になるとも言われています。
他にも喫煙は「脳卒中」や「心筋梗塞」、そして「がん」の発症にも大きく関与しています。
長年タバコを吸っていて、「もう今さら禁煙してもな〜」と思っている方でも決して遅くはありません。
今日からでも一日に吸っているタバコの本数を減らし、禁煙できるように努力した方がよいでしょう。
人との交流を続けよう!
地域のボランティア活動や、グランドゴルフなどのサークル活動に参加して、地域の人との積極的な交流を行うようにしましょう。
人とのコミュニケーションの中で脳が刺激を受けることは、認知症予防に非常に効果的です。
医大生の頃に受けた認知症の講義の中で、社交ダンスが最も認知症の予防になるという研究データがあると聞いた記憶があります。
自分の部屋に引きこもって、朝から晩までテレビと友達になっている高齢者の方は要注意です!
知的な行動習慣や趣味を見つけよう!
新聞や本を読んだり、将棋や囲碁などをすると言った知的な行動習慣を持つことは、脳の老化予防につながります。
日記をつけたり、絵を描いたりするのもよいでしょう。
ワクワクするような趣味をもち、何か新しいことにチャレンジすることは、脳にとって非常によい刺激をもたらします。
僕もこのブログを始めて一年くらいになりますが、先月(平成30年2月)は延べ人数で51,892人の方に読んでいただけました。
次は何についての記事を書こうか、毎日ワクワクしながらネタ探しをしています ^ ^
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まとめ
それでは最後に、認知症予防のための生活習慣改善のポイントを6つまとめてみます。
【認知症予防のための生活習慣改善のポイント】 ① バランスのとれた食生活をしよう! ② 定期的な運動をしよう! ③ 十分な睡眠をとろう! ④ 禁煙をしよう! ⑤ 人との交流を続けよう! ⑥ 知的な行動習慣や趣味を見つけよう! |
当たり前のようですが、これらをきちんと実践し、認知症だけでなく脳卒中や心筋梗塞、そしてガンを予防しましょう。
僕が北海道で手術の修行をしていた時、師匠の一人である谷川緑野(たにかわろくや)先生が、手術をする際の心構えの一つとして、いつも次のように言われていました。
当たり前のことを、当たり前のようにすることが、一番難しいんだ。
本当にその通りだと思います ^ ^
今や世界から注目されている谷川緑野先生 の名言集も、近いうちにブログ記事にしなくてはなりませんね♪
健康に気をつけて、幸せな人生を送りましょう!
それではまた!