「医師不足」って騒いでいる病院があるけど、そもそも「意思不足」なんじゃないのかな?

医師不足

 

「医師不足」で騒いでいる病院を時々見かけますが、そもそも本気で医師を集めようとする「意思」が不足しているように思えます。

特に赤字の公立地方病院に至っては、公務員という立場があるので仕方ないかもしれませんが、医師を集めようとする「意思」の低さが顕著です。

「医者が足りない!」とか「なんとかしなければ!」と騒いでいるだけで、結局自分の務める任期が終われば「あとのことはよろしく〜♪」みたいなところがあります。

お医者さんだけでなく、事務方の人たちも数年ごとに異動があるので、自分の病院の存続に対して全く危機感がないという特徴があります。

これが世の中の公立病院が赤字になってしまう主たる原因なのです。

 

病院に派遣されているお医者さんは、公立・私立を問わず大学病院の「医局」という組織から派遣されている場合が多いので、お医者さんを派遣してもらいたい時は、その「医局」という神様的な存在にお願いしなければなりません。

まず公立病院の場合、院長や副院長が大学病院の教授のところへわざわざ出向いて行って「うちの病院にお医者さんを派遣してください!」と、土下座もせんばかりのお願いをします。

その公立病院が都心にあって、患者さんも溢れるほど来院してくれるような大病院であれば、お医者さんを高い確率で派遣してくれます。

なぜならたくさんの患者さんの治療にあたることで、より多くの臨床経験を積むことができるため、医局のコマとして使える医者が育ってくれます。

その一方で、地方の公立病院には、都心の公立病院とは反対の理由(経験が積めなくて、しかも田舎)から、新しいお医者さんの派遣は年々しりすぼみになってきます・・・。

 

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それでは地方の私立病院ではどうやってお医者さんを派遣してもらっているかというと、大学病院の医局に寄付をしている場合があります。

お医者さんを一人派遣してもらう対価として、年間100万円も寄付しているという”噂話”を聞いたことがあります。

もちろん大学病院って公立の組織なので、現金を直接・・・というわけには建前上できませんが、図書券100万円というものにカタチを変えて「大学病院の医局の図書費」として寄付されるとのことです。

そのお金が本当に図書費として使われているかどうか、真実は誰にもわかりません。

ただ、大学医局の教授としては泣きすがってくる初対面のおじさん(公立病院の院長)に頭を下げられる”だけ”よりは、笑顔で100万円の図書券を持ってきてくれる経営者(私立病院の理事長)の方と仲良くしたくなるに決まっています。

金銭の授受ということに関しては微妙なラインかもしれませんが、それだけ地方の公立病院と私立病院には医師を集めようとする「意思」の差があるように思われます。

 

じゃあ、地方の公立病院はすべてダメなのか?と言えば、そうでもありません。

お医者さんを集めるために、自分の頭で考えて生産的な行動に移している病院は、自前で立派にお医者さんを集めることができています。

まず最初に、公立病院のお医者さんって働いても働かなくても給料は年齢によって決まります。

早朝から深夜まで(場合によっては翌日の深夜まで・・・)駆けずり回って働き続けている診療科の若い先生よりも、午前中だけ外来診療の仕事をして、午後からは医局でネットサーフィンを楽しむ少し年配の先生の方が給料がいいという現状があります。

しかしある地方の公立病院では、よく働くお医者さんにはインセンティブという形で給料を上乗せし、働かない年配の先生よりもたくさん給料がもらえるような仕組みを作っています。

そうなると、よく働くお医者さんの労働意欲が下がることはないし、普通の公立病院にはないやり甲斐を感じることができると思います。

 

あとは大学病院医局との縁を切るということも必要かもしれません。

医師派遣をすべて大学の医局頼みにしてしまうと「賄賂」というリーサルウェポンを使うことができない公立病院には完全に不利だということは、猿にでもわかることです。

それを逆手にとって、アルバイト代を吊り上げてくるような医局もあるし、やっと派遣してもらえたと思ったら、にっちもさっちもいかないような「使えない医者」を押し付けてくるような医局もあります。(実話です)

そんな腐れ縁なんてさっさと切ってしまい、医師派遣専門の業者さんにクリーンなお金を払って医師集めをする方が、よっぽど効率的だと思います。

 

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色々好き勝手なことを書きましたが、いずれにしても深刻な医師不足で一番の損害を受けるのは患者さんです。

「医療」というものが病院やお医者さんのためにあるのではなく、患者さんのためにあるものだという大前提を忘れてはなりません。

都心ばかりにお医者さんが偏在して、地方(田舎)の医療は崩壊しかけています。

楽な診療科(何科?w)の医者ばかり増えてしまい、産婦人科や小児科および外科系の医師が減ってしまい、日本全体の医療も崩壊しかけています。

やっぱり一番必要なのは、国が医師の勤務地や選択できる診療科をある程度制限することではないでしょうか?

そうしなければ、楽な診療科を選んだお医者さんが、都市部へ都市部へと集中してしまうことにブレーキがかからないと思います。

まあでも僕は、都市部から離れた田舎の病院で、これからもずっと脳神経外科診療を続けていこうと思います ^ ^

 

それではまた!

 

アキラッチョ

 

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